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第43話 自己発見

自己の始め


かつての仲間たちを救出するため夢の世界へと旅立つ三人。

ハジメが自分の魂の本質と向き合い、自己を再発見する。

ナビ:ハジメPTのリアルな冒険が始まる

リアルな冒険

収容所に囚われているかつての仲間たちを救出するため、ハジメたちは夢の世界へと旅立つ。

出発の前に

ハジメたちが出発しようとしたとき、喫茶店の店員である「おばさん」が彼らを呼び止めた。

おばさんはエリのことを我が子のように心配していた。

おばさん:エリちゃん…気を付けていくんだよ!

エリ:ありがとう…おばさん!

おばさん:あんた!ハジメだっけ?

おばさん:うちのエリを泣かせたら…

おばさん:ただじゃおかないからね!

エリ:大丈夫だよ、おばさん!

ハジメ:わかりました!俺がエリを護ります!

タマ:オラもエリみゃんをまもるみゃ!

おばさん:ふん!じゃ…あんたたち…

おばさん:これを持っていきな!!

お客さん:あの…私もこれを!

エリ:わぁー!ありがとうございます!

タマ:ありがとみゃ!恩に着るみゃ!

ハジメ:すいません、ありがとうございます!

お客さん:私も応援させてください!

おばさん:あたしゃ…エリちゃんが心配で心配で…

エリ:もう…大丈夫だよ!心配しないで!

タマ:オラにまかせるみゃ!!

ハジメ:ありがとうございます!

ハジメ:俺が皆をまもりますから

ハジメは喫茶店のおばちゃんとお客さんから現金20,000ccとお弁当を3つもらった。

おばさん:あ…青のりを忘れたよ…

次元の扉

ハジメ:それじゃ、準備はいいか?

タマ:はいみゃ!!

エリ:はい!!

ハジメ:いくぞ!!

ハジメは右手を前方に構え何かを念じる。

すると空間が歪み、現世と他の世界をつなぐ「次元の扉」が現れた。

ハジメ:この扉を開けて進むと…

ハジメ:まず、俺の特殊な夢の中へと進めるはずだ

ハジメ:そこから未来を予知しながら…

ハジメ:収容所を見渡せる場所にもうひとつの扉を創る

ハジメ:待ってろよ…皆!

タマ:了解みゃ!

エリ:わかりました!

ハジメは次元の扉に右手を差し込む。

すると扉が開き次元の渦が生まれた。

ハジメ:俺が先に行く!

ハジメ:ついてこい!!

ハジメは次元の渦の中に飛び込んだ。

続けてタマとエリも一緒に飛び込む。

タマ:エリみゃん!オラにつかまるみゃ!

エリ:はっはい!

タマ:みゃあああ

エリ:きゃあああ

ハジメたち三人を飲み込んだ次元の渦は、その場から何事もなかったかのように消えてしまう。

ハジメ一行のリアルな冒険が始まる!

ハジメの夢の中

次元の渦に飲み込まれたハジメ一行。

彼らはハジメの特殊な夢の中に無事に到着した。

次元の渦

ハジメたちは次元の渦から放り出される。

ハジメ:…渦が終わった

ハジメ:ここが出口か?

ハジメ:…危ない!ハッ!

次元の渦から放り出された三人。

ハジメは他の二人を受け止めるため右手を構えテレキネシスを使う。

空中で浮いた状態のタマとエリはゆっくりと落ちてきた。

タマ:みゃあああ!?

エリ:きゃあああ!?

ハジメ:俺にこんな能力が…

ハジメ:夢の中だから…使えるのかもな

ハジメ:タマ、エリ!みんな無事か?

タマ:痛たただみゃ…

エリ:あっ!ごっ、ごめんなさい…

上手くハジメの夢の中に放り出された三人、タマはエリを受け止めようとしてクッションの役割になっていた。

エリのおしりの下でペチャンコになるタマ。

エリ:大丈夫ですか!?タマさん!

タマ:大丈夫だみゃ!

タマ:オラがエリみゃんを護ったみゃ!

ハジメ:よくやったタマ!

ハジメ:さて…この場所は…

ハジメ:俺の夢の中だな…

ハジメ:上手くいったようだ!

タマ:よかったみゃ!

エリ:ここが夢の中?

ハジメ:そうだ、ここは俺だけの夢の中…

ハジメ:ここなら、誰にも邪魔はされない…

タマ:ここなら安心みゃ!

エリ:そうだ!おばさんから頂いた…

エリ:お弁当を食べちゃいましょ!

お弁当タイム

エリ:お店で何も食べてなかったから…

タマ:腹ペコみゃ…

ハジメ:そうだな!腹が減っては戦はできん!

ハジメ:お弁当食べてから向かおう!

エリ:わーい!たこ焼き弁当だ!

タマ:な…なんじゃこみゃああ!!

ハジメ:美味しそうなたこ焼きだ!

タマ:た…たこ焼きみゃ??

ハジメ:そっか、タマは初めて見るのか…たこ焼き

ハジメ:う…美味い!!

タマ:美味みゃあああ!!

エリ:おばさんの作るたこ焼きは天下一品ね!

タマ:感動みゃ…オラ感動みゃ…

タマ:ムシャムシャ…モグモグ…

エリ:でしょ!絶品でしょ?

エリ:おばさんの作るたこ焼きは、外はカリカリの中はフワトロだよ!

タマ:カリカリ梅より美味しいみゃああ!

タマ:ムシャムシャ…モグモグ…

タマ:チカラが湧いてくるみゃああ!!

ハジメ:良かったな!タマ

ハジメ:そんなに美味いか?俺のもあげるよ!

エリ:タマさん!私のもあげます!

タマ:ムシャムシャ…モグモグ…

タマ:これは…初めての食感みゃ…

タマ:やめられない、とまらないみゃ…

ハジメ:よし!お腹いっぱいになったな!

エリ:はい!

タマ:みゃあああ!!

ハジメ:そろそろ準備しておくか…

ハジメ:先に未来を予知しておかないとな!

ハジメ:じゃ…予知夢の能力で…

ハジメは予知夢の能力を使うため、頭の中で念じた。

次の瞬間…。

ハジメ:……!!

ハジメ:…痛ってえええ!?

タマ:大丈夫みゃ?ハジメにゃ!

エリ:大丈夫ですか!?

ハジメ:クッ…そ…

ハジメ:…気が…遠くな…

ハジメ:…タスケ…テ…

ハジメが予知夢の能力を使おうとした瞬間、ハジメの脳内で激痛が走った。

彼はそのまま自分の夢の中で気を失ってしまった。

つづく。

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