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「スロー語学」のススメ:ドイツ語を700日学習しているぼくが実践している語学学習法

先日、ドイツ語学習が700日を迎えました!

ドイツ移住にむけて毎日コツコツ取り組んでいるドイツ語。

現在、個人出版とデータサイエンスの勉強にフォーカスしていますが、そのなかでも、無理なく語学学習をつづけることができています。

その理由は、「スロー語学」を実践できているから。

今回は、その「スロー語学」についてご紹介します。


スロー語学とは?長期的にマイペースで

語学学習は大きく2つに分かれると思います。

一つは、フルコミット語学。

大学や語学スクールでの学習、セブ島やマルタ島での短期語学留学などがこれに当たります。

留学準備、資格取得、昇進、駐在準備など、明確な目的があり、短期間で集中的に学習するのが特徴です。

母国語が使えない環境に強制的に自分を追いこむことができ、まわりに人がいることによってうまれる競争心が、学習意欲をあげてくれます。

この学習法は短期間で成果が出やすいですが、費用がかかり、毎日長時間学習する必要があります。

もう一つは、スロー語学

スキマ時間に少しずつ学習し、マイペースで長期的につづける方法です。

独学ですませれば、お金もそれほどかけずに済みます。

成長スピードは遅いですが、その分、長い年月をかけて体に定着させることができます。

ぼくは、朝食をたべたら、毎日30分ほど、ドイツ語学習するようにしています。

「朝食をたべたら」というのが、語学学習をする際のトリガーになっています。

もう700日も続けているので、朝食後は無意識にドイツ語の学習をするようになりました。


これら2つの学習方法は、人生のそれぞれのタイミングで、それぞれ使い分けるのが有効です。

たとえばぼくは、いまは個人出版とプログラミングにフルコミットしているので、ドイツ語学習はスローですが、ドイツ語の資格を取得する前には一気呵成にフルコミットすると思います。

つづいて、スロー語学に必要な「目的意識」と「毎日の学習を楽しくするコツ」について説明します。

目的意識:なにがあってもドイツ語にしがみつく

スロー学習は時間がかかるため、「なぜ外国語を学ぶのか?」という強い目的意識が大切です。

目的意識とは、静かなる不動のモチベーションや、腹落ちです。

ぼくの場合、「ドイツに移住にする」と決めているのが大きいです。

そして、大好きな作家や哲学者の大半がドイツ語で本を書いていることも、知的好奇心をくすぐります。

カフカ、ゲーテ、エンデ、そして、ニーチェやヴィトゲンシュタインといった偉人たちの本をドイツ語で読む日が楽しみです。

とくにマルクスの『資本論』は、死ぬまでにドイツ語原文で読みたいという強い思いがあります。

別に通訳者や翻訳者になりたいわけではありませんが、「人生でなにがあってもドイツ語にしがみつく」という執着のようなものを持っています。

「いつか~に行って、現地の言葉を話したい」といった憧れだけでは、長期間におよぶスロー語学は続きません。

ぼくは、フランスに憧れて、フランス語を学習したのですが、見事に挫折しましたw

憧れで語学学習をスタートするのはナシではないのですが、それは時間に余裕のある大学までか、または、短期決戦型のフルコミット語学学習が向いていると思います。

毎日の学習を楽しくするコツ:発音ファースト

語学学習は、新しい楽器を学ぶようなものです。

日本語という楽器の演奏から、ドイツ語という楽器の演奏に切り替える必要があります。

つまり、語学はあくまでも身体運動です。

もう少しくわしく解説すると、いままでの自分の口と脳内の独り言は「日本語という楽器」で、自分の脳は「日本語を演奏する演奏者」。

それを、自分の口と脳内の独り言を「外国語という楽器」につくりかえ、自分の脳を「外国語を演奏する演奏者」にするのが語学学習です。

書くこと、話すこと、聞くことは、身体運動であるいうことは理解しやすいかもしれません。

しかし、読むことはどうでしょうか?

じつは読むことは脳内の「独り言」。

ですので、読むことは「話す」ことと深く関係しており、身体運動の一種といえます。

そして、「読むこと」こそ、外国語学習と、外国で生活するうえで要といえる能力です。


話を「語学は身体運動である」ことに戻します。

語学は身体運動であるがゆえに、学習のはじめに「発音」をしっかりと学ぶことが、その後の語学学習の基盤をつくります。

おまけに、体を動かすと気分が晴れるように、発音は身体運動なので、発音練習をしているだけで楽しくなります

もちろん、発音がよくなっていくという成長の楽しさもあります。(成長に気づくには時間がかかりますが)


オススメは、まずは発音教本で、発音の最小単位である「発音記号」をただしく発音できるようにすること。

(ぼくは『DVD&CDで学ぶドイツ語発音マスター』という本を使いました)

発音は、口の形と、舌の位置がポイントなので、図があると分かりやすいです。

自分の発音を録音し、CDの音と比べることで、客観的に自分の発音を判断し、矯正することができます。

英語学習でこれを実施しなかったのでとても後悔しており、ドイツ語ではしっかり行っています。

つぎにDuolingoを使って、短文の発音練習です。

録音した自分の声と、アプリの音声を比べます。

うまく発音できない箇所は、発音記号にまでもどり、一つずつゆっくり発音し、じょじょにスピードを上げていきます。

これは、武道もおなじです。

早い動きができるようになるには、まずはできるかぎり遅く、細かな違いを確認しながら体を動かします。(『習得への情熱』という本がくわしいです)

赤ちゃんもおなじです。

母国語をあやつる両親という最高の教師に囲まれ、起きている時間を学習にフルコミットし、生きるために命がけでこの世界を学ぼうとまさに「学習モンスター」と化している赤ちゃんでさえ、言葉を発するようになるのが生後約9カ月後、会話をするようになるには2年以上もかかります。

とにかくゆっくりと、時間をかけましょう。

まとめ

スロー語学は、忙しい人でも無理なく続けられる学習方法です。

明確な目的を持ち、発音を丁寧に学ぶことで、楽しく外国語を学習できます。

どうしても学びたい言語はあるが、まとまった時間を取るのが難しいという状況であれば、ぜひ、スロー語学を試してみてください。

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