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天才の散歩習慣をまとめてみたけど、けっきょく散歩にでかけそうもない

散歩を習慣にしたい!

そんな思いがあり、
昨日は散歩を日課にしていた偉人を3人ほどとりあげました。

今回は、歩くことを「問題解決」につかった2人の偉人をピックアップしたいと思います。

チャールズ・ディケンズ「観察と問題解決」

イギリスを代表する小説家で、『デイヴィッド・コパフィールド』が彼の代表作です。

ディケンズは、毎日なが~い散歩をしたことで有名。

15kmや20kmは当たり前で、毎日午後に「3時間」の散歩をしたそうです。

散歩場所はロンドンの通りや、ケントの田舎の車線をまわっていました。

お供には大型の番犬を1匹。

それにより、ロンドンのあまり好ましくない界隈へも平気で足を踏み入れていたようです。

というのも、その目的は「人と街の観察」。

にぎわう街並みや、周囲の人々を鋭い目で観察し、記録していました。

そうすることで、印象的な小説の登場人物を生み出しました。

小説家にとって散歩は「取材」でもあったんですね。

また、ディケンズにとって歩くことは「問題解決」のひとつの手段でした。

なにか考えなければいけない問題がある時、頭のなかで問題が片づくまで歩きつづけました。

とくにおおきな問題を抱えているときは「30km」ちかく歩いたというから驚きです。

ダーウィン「思索の小道と石落とし」

チャールズ・ダーウィンは、ディケンズと同じく、ケント近郊を歩くことを楽しんだもう1人の重鎮です。

ダーウィンは「ダウン・ハウス」という名の屋敷のまわりに散歩道をつくりました。

そしてその道を「思索の小道(thinking path)」と呼び、そこをぐるぐると周り、毎日何時間も歩いて過ごしたそうです。

歩くときに何をしていたかというと、ディケンズのように、かかえる問題について考えていました。

その問題の難しさによって、歩きまわる回数もかわりました。

彼には、その歩きまわる回数を計る、とっておきの方法がありました。

まず、彼は歩きはじめるときに、石を積み重ねます。

そして、「思索の小道」を1周するごとに、1つその石を落とします。

すると、最終的に落とした石の数によって、何周まわったのかを知ることができ、同時にかんがえていた問題の難しさを知ることができました。

あの有名な『種の起源』を発展させたのが、この「思索の小道」を散歩していた頃だそうです。

おわりに

ここまで天才たちの散歩習慣についてまとめました。

しかし、ふとひとつの疑問がうかびました。

それは、ぼくの頭に入っている知識は少ないですが、それでも散歩の意味はあるのか?というもの。

天才は散歩をすることで、うまく頭のなかの知識をときほぐし、「問題解決能力」や、「創造性」をあげることができます。

それにぼくは小説家ではないので、散歩のときの「観察」が役にたつだろうか?という疑問です。

ディケンズのように、「観察」があまり役にたつとは思いません。

というわけで、けっきょく今日も散歩にはいけそうもありません。

フランス人哲学者ルソーが散歩中に考えたことをまとめた『孤独な散歩者の夢想』でも読んでみようかと考えています。(この本はカントにも影響をあたえたそうです)

または、ずっと前から気になっていた『ウォークス 歩くことの精神史』もよさそうです。(高くてなかなか手がだせないのですが…)

あぁ、いつになったら散歩ができるようになるのでしょうか。

あまりうじうじと考えないほうがいいのかもしれません。

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