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Notionの本質的な価値は「データベースの民主化」

先日、Notionのデータベースを使って「習慣トラッカー」を作ったことを記事にしました。

この「習慣トラッカー」をつくるまでNotionは、ぼくにとってただのメモアプリのうちの一つにすぎないもの。

Notionは万能ツールであるがゆえに、他のメモアプリ(Obsidianや VS Code)とくらべて操作性が劣っているとも感じていました。

しかし、NotionのデータベースをつかいはじめてからNotionへの見方が一変。

Notionの真価は、データベースにこそあると思い始めました。


Notionのデータベースのすごさ

いつも使っているnoteやX(旧ツイッター)。

これらのサービスが、裏でどのようにデータを保管しているかというと、「データベース」が使用されています。

データベースとは、簡単にいうとExcelの表のようなもの。

この表にあるデータを使い、見せ方を工夫することで、noteやX(旧ツイッター)というサービスができあがっています。

いままでデータベースはプログラマーだけのものだったのですが、これを誰でも簡単に使えるようにしたのがNotion。

まさに「データベースの民主化」といえます。

Notionのデータベースは、誰でもデータベースが作れ、プロパティ(セルの属性のようなもの)を編集できます。

(ここでは個人の利用にフォーカスして言及していますが、チームで利用する場合も、チームの誰もがデータベースを簡単にいじれるというのはすごいこと!)

Notionのデータベースが使えることのメリット

それで、Notionのデータベースを使えることの何が良いのでしょうか?

これは、「マニュアルの作成」、「マニュアルの使用」、「マニュアルの修正」ことを同時に行うことができるからです。

マニュアルを「仕組み」と読みかえることもできます。

どういうことかというと、サクッと簡単にマニュアルを作ってみて、とりあえず使ってみて、なにかしっくりこなければ、すぐに修正することができるということ。

ここでは習慣トラッカーを例ににすると分かりやすいと思うので、そもそも、いままでの習慣トラッカーがかかえていた問題点をあげていきます。

いままでの習慣トラッカーの問題点

Notionのデータベースで「習慣トラッカー」を作る前は、「紙」と「専用のiPhoneアプリ」でトラッキングしていました。

これらの問題点を列挙します。

▼ 紙の問題点
作成:習慣をこなす順番を最初から決めるのがむずかしい
使用:ページいっぱいまで使うと、別ページにまた習慣を書き直さなけばいけない
使用:習慣をこなすために注意することなどの補足情報が記載しにくい
修正:修正をする場合、いちから書き直さなければいけない

▼ 専用のiPhoneアプリの問題点
作成:画面が小さいので、全体像がつかみにくい
使用:プロパティが限られており、記録したい情報が記録できない(たとえばその時の気分や感情といった文字情報や、曜日ごとの習慣などの複数の選択肢のなかから選ぶといったこと)
使用:習慣をこなすために注意することなどの補足情報が記載しにくい
修正:画面が小さいので、振り返りがしずらい

Notionをつかった習慣トラッカーの場合

これらに比べると、Notionのデータベースをつかった習慣トラッカーは以下のようになります。

作成:並べ替えが簡単
作成:全体像の見通しもしやすい
使用:使いまわしができ、何度も作成する必要がない
使用:そもそもメモアプリなので、補足情報を近くに書いておくことができる
修正:その場で簡単に修正ができる
修正:ビューを変えて、みたい情報だけ抽出できるので、振り返りが簡単

これが、マニュアルの作成、使用、修正を同時に行うことができるNotionのすごさです。

まとめ

Notionは、マニュアル(仕組み)を運用しながら、洗練・進化させていくことができるツールといえます。

そして、そのマニュアルに欠かせないのがデータベース。

データベースをストレスフリーで簡単に使えるのが、他のメモアプリにはない、Notionの最大の強みだと思います。

Notionの万能さが欠点だと思っていましたが、間違っていました。

これからもNotionのデータベースを使い、習慣トラッカーや読書メモなど、日々をすこしずつ良いものにしていく仕組みを探求したいと思います。

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