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レビュー『麹本: KOJI for LIFE』

ドイツへの移住を考えているのですが、気になるのが食事。

日本のスーパーで簡単に手に入るようなものが、あちらでは売られてさえいないというものがあるからです。

たとえば「米麹」。

毎日、米麹からつくった自家製の甘酒をのんでいる身として、米麹が入手できないのはつらいです。

なければ作ればいいのでは?

そんな好奇心から手に取ったのが本書、『麹本: KOJI for LIFE』。

麹づくりに必要な道具と、必要なステップがこまかく丁寧に書いてあるのでわかりやすい本です。

たしかに、本書の内容を実践すれば、どこでも誰でも麹つくりができそうです。

写真がふんだんに使われており、適宜イラストもあり、レイアウトも雑誌のようで、楽しみながら読めます。

いままでのいろいろな料理本をよんできましたが「優れた料理本は薄い」というのが自論。

本書も麹づくりに特化しているため、全部で63ページとちょうどよく、欲しい情報にすぐにアクセスできます。

また、本書のすごいところは対訳として、日本語のとなりに英文もついていること。

もともとは海外の方向けに英語をつけたのだと思いますが、日本人が外国の方向けに「麹とはなんぞや?」「どうやって麹をつくるのか?」を説明するのにも役立ちます。

甘酒や菩提もと、麹パウダーのつくり方、稲麹からの麹つくり、種継ぎの方法も紹介されています。

ささやかではありますが、この本の麹づくりをつうじて、日本の発酵食の伝統を継承していけたらと思います。


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