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新卒入社した会社がM&Aされたベテラン社員の本音

坂本陽一郎(店長)


■長年働いた会社が突然、M&Aで吸収された

長年勤めている会社がある日「違う会社」になったら、あなたはどう思うでしょうか?

私が新卒入社したのは小山建設。創業50年の歴史を持つ、地域密着型の中小企業です。賃貸営業から始まり、売買仲介と建設営業を兼務しながら、2019年まで働いていました。
中小企業だからこそ社長と直接コミュニケーションし、チーム一丸となって働く一体感があり、幅広い業務に携わりながら一定の成果を出せていました。

ところが、ある日突然M&Aが発表され、小山建設はハウスドゥになりました。
当然ながら私もハウスドゥの社員になるため、発表直後は
「これから、自分の業務形態や仕事内容はどのように変わっていってしまうんだろう。分業化されて一部分しか担当できなくなるんじゃないか。大きな会社になっても、変わらずに成果を出せるんだろうか」
といった不安がこみ上げてきました。

こうした不安を薙ぎ払ってくれたのは、ハウスドゥグループCEO・安藤社長です。
安藤社長との出会いは、ハウスドゥにおける最大の衝撃でもありました。

安藤社長は、ハウスドゥの幹部陣まで引き連れて、埼玉・草加市にある小山建設まで足を運んでくれました。
「ハウスドゥがどんな会社で、どんなことをしていくか」を懇切丁寧に教えてくれ、私たちが不安にならないように最善を尽くす姿勢がひしひしと伝わってきました。

私たちをハウスドゥの本社に招き、話し合う機会を設けてくれたこともあります。
安藤社長は私たちに向かってこう言いました。

「我々は、いい買い物をしたと思っています。埼玉の売買事業は、今まで通り進めてもらって問題ありません」

これは「無理に変わらなくて大丈夫」というメッセージであり、長年地元密着型で働いてきた私たちを賞賛する言葉です。
一部上場企業のCEOでありながら、これだけ時間をとって社員一人ひとりと向き合い、個々を尊重していることに驚きました。

ここまで信頼してもらえるなら、その期待に応えられるようにがんばりたい。「本当にいい買い物をした」と思ってもらいたい。

あれだけ不安だったはずなのに、気づけば不安はやる気に変わっていました。

入社してからしばらくはM&A後の統合作業を担当し、ハウスドゥの各部門と業務内容やシステムの統一に奮闘しました。
部門同士で話し合いながら業務フローやシステムの統一化を図るのですが、ハウスドゥの慣習やシステムに詳しくない私が困っていると、だれもが自分のことのように親身になって助けてくれます。

統合作業は本業との兼務なのにもかかわらず、埼玉・草加市にいる小山建設メンバーのもとへ積極的に足を運んでくれる人もいて、
「これなら同じ会社のメンバーとしてやっていける」
と確信し、迷いなくハウスドゥの一員になれました。

■営業ノウハウを惜しみなくさらけ出せる上司

それまでは自社で仕入れた物件を販売するのがメイン業務でしたが、物件を仲介する店舗を草加市にオープンすることになり、新店舗の店長を任されました。
仲介業の経験はあったものの、店舗のマネジメントは初めてです。ハウスドゥという会社組織にも適応できるよう、店舗運営の勉強をし直しました。

助かったのは、すでにハウスドゥの教育方針がマニュアル化されていたことです。他店舗の店長ともつながっているので、チャットや電話で気軽に相談することもできました。困っていると、必ず誰かが助けてくれるのです。

仲介事業の店長になってから約1年後、「ようやく店舗運営に慣れたかな?」と思えたタイミングで売買事業部に異動となりました。職種は仕入れ営業職 。
物件を仕入れて販売していくとなると「毎月しっかりした成果を出していかなければ」という責任感はなお一層大きくなりました。

そんな私を見てのことなのか、売買事業部の古田事業部長が仕入れについての勉強会を開いてくれました。

古田事業部長は
「この勉強会に私の入社からのすべての経験が詰まっています」
と宣言し、丸一日かけて全部をありのまま、洗いざらい話してくれたのです。

個人で貪欲に数字を追う不動産営業は、自分の知識やノウハウをさらけ出すことに抵抗を感じる人も少なくありません。
でも、古田事業部長は1ミリも惜しまず、知識やノウハウをすべて伝えてくれました。

また、当時の古田事業部長の主要管轄エリアは名古屋だったのですが、3か月に1回は埼玉まで足を運んでくれました。ほかにも仙台など、店舗ができるたびに地方へ足を運び、熱心に部下の面倒を見ています。

古田事業部長はプレイングマネージャーなので、自分の仕事を優先したほうが自身の営業目標を達成しやすく、目に見える成果をアピールしやすいはずです。
にもかかわらず、自分の仕事と並行して惜しみないマネジメントに注力しているのだと思うと、頭が上がりません。並外れた行動力と熱量があります。

自分のことよりも部下のことも思って行動する古田事業部長を見て
「私もこんな上司でありたい」
と強く思いました。

■社名よりも大事なもの

ハウスドゥには他人を助けられる人しかいません。
入社後すぐに他者と協力する重要性を学ぶので、全員にこうした精神が根付いています。

安藤社長をはじめ、古田事業部長など尊敬できる幹部、現場のメンバーに支えられ、成長の機会が常に与えられ続けてきました。
定期的に新しい部署やポジションへの起用があり、新しいことに挑戦する機会が生まれ、周囲のサポートを得ることで自然とキャリアアップできるのです。

「何もできない自分をここまで成長させてくれた人たちに、これまでの恩を営業としての成果で返していきたい。そしてお客様の豊かさを創造し、社員や社会の豊かさに還元していきたい」
という思いが日々大きくなっています。

これだけ強いチームワークを持てるのは、ハウスドゥグループの理念に社員が強く共感しているからでもあります。

「お客様の豊かさ、社員の豊かさ、社会の豊かさを常に創造し、末永い繁栄と更なる幸福を追求します」

この理念に働く意味がすべて入っていると思います。
この言葉こそが働く根幹であり、仕事のすべてだと感じるのです。

この理念を1冊の本にした経営計画書があり、毎朝読み上げたり、何かしらの機会に幹部が発信する場を設けたりして、社員に浸透させる取り組みをきちんと行っている点も、ハウスドゥが一丸となれる理由です。

仕入れ営業としても、「お客様の豊かさ」を想って企画した物件が形になり、お客様が満足して購入してくださったときに喜びを感じます。

共感できるビジョンと前向きな思いさえ持てれば、社名は何だっていいのだと思います。
どこで働くかよりも、だれと何を目指して働くかが大事です。

私も周りにいい影響を与えられる社員になれるよう、ハウスドゥで働いていきます。

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