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8つのタイプでわかる! モラ夫診断⑥/モラハラ離婚のトリセツVol.7

【タイプ6】自分の意見を押しつけてくるモラ夫

◉自分の意見を押しつけてくるモラ夫の特徴


たとえば、あなたが韓流スターに夢中になっているとき、夫が日韓の政治問題を理由に、認識を改めるよう諭してきたことはないでしょうか?

あるいは、ある映画がおもしろいと感想を言ったときや、選挙である政党の候補者に投票したときに、夫がいろいろと理由を挙げながら、あなたの考えを改めるよう求めてきたことはないでしょうか?

モラ夫は、自覚の有無にかかわらず、妻の精神を支配しようと行動します。

そして、その一つの現れに、「精神的同調の強要」があります。

モラ夫には、物事を「善」と「悪」で捉える傾向があり、自分が考える「正しいあり方」に沿って、妻の考えを矯正しようとします。

モラ夫の中には、夫婦という結びつきに特別の思い入れを持つ人が少なくありませんが、妻に対して自分と同じ程度に理性的(モラ夫の主観による理性)であることを求め、たとえ、それが娯楽や個人的な信条に関することでも、妻に対して自身の考えや思考を強要してきます。

モラ夫は、妻が自分と異なる価値観や好みを持っていることに不快感を抱き、理由を説きながら矯正しようと試みます。

これがエスカレートすると、宗教上の信仰の強要や、子の教育に対する考えの押しつけなど、妻以外の人を巻き込んだ問題にエスカレートし、家庭環境に致命的なトラブルをもたらすこともあります。

このような行動をとるモラ夫は、自分は正しい行動をとっている、妻のためにやっていると錯覚しています。

妻を正しい方向に導こうとしていると本気で信じており、考えを矯正される妻側の心の痛みを理解できません。

モラハラ加害者一般にいえることですが、彼らは、論理を駆使する一方で、価値観を相対的に考えることが苦手です。

たとえ夫婦であったとしても、自分と異なる人間である以上、自分と異なる考えを持っている方がむしろ自然です。

しかし、このような一般的な感覚をモラ夫は理解できないのです。

一方的な価値観から出発し、そこから先は、得意の論理と行動力で配偶者を説得しようとエネルギーをひたすら注ぎます。

妻側が、そうしたモラ夫の姿勢がおかしいと明確に気づけば、最初の時点で対立が生じます。

一方、モラ夫の言い分を信じたり、寄り添おうと努力していると、状況は好転するどころか、モラ夫の要求がどんどん増えていきます。

いつしか、あなたの心の中に無限に入り込んできて、どこまでもあなたを支配しようとしてきます。

他人に価値観を合わせなければならないのは、とても苦しいことです。


※この記事は『「夫がこわい」を卒業したいあなたの モラハラ離婚のトリセツ』から抜粋して作成しています。


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