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老子道徳経と中医学的身体観㉕

副題  象元

周易における無極、太極、両儀、四象を彷彿とさせる章です。

道を型、マニュアル、目的への螺旋階段、軸、枠等とすると、

道ができる前から、道が出来た後の有様を書いてくれています。

中医学的身体観では、無極は脱力、太極は人それぞれの立ち方、両儀は上下に立つ事、四象は上下左右或いは上下前後となります。

時間による変化を観るには、先ずは空間を決めなければなりません。


直訳

物あり混成し、天地に先だちて生ず。寂
(せき)たり寥(りょう)たり。独立して改めず、周行して殆(とど)まらず。もって天下の母となすべし。われその名を知らず。これに字(あざな)して道という。強いてこれが名をなして大という。大を逝(せい)という。逝を遠という。遠を反(はん)という。

故に道は大なり。天は大なり。地は大なり。王もまた大なり。域中(いきちゅう)に四大あり、而うして王はその一に居る。人は地に法(のっと)り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る。

原文
有物混成、先天地生。寂兮寥兮。獨立而不改、周行而不殆。可以爲天下母。吾不知其名。字之曰道。強爲之名曰大。大曰逝。逝曰遠。遠曰反。故道大。天大。地大。王亦大。域中有四大、而王居其一焉。人法地、地法天、天法道、道法自然。

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