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養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈⑬


原文を現代文に改変

老人は氣よわし。萬の事用心深くすべし。すでに其事にのぞみても、わが身をかえり見て、氣力の及びがたき事はなすべからず。

鳳凰堂流意訳

老人は氣が弱い。あらゆる事において用心深く行動、思考する必要がある。

すでにある事をやっていても、自身を省みて、氣力が持たない場合は中止する気持ちも必要である。

鳳凰堂流解釈

ここで書かれている『気の弱さ』は、精神的なものだけではなく、肉体的なものも含まれています。

心は表にある欲と裏にある生命維持・魂の昇華

肉体は芯(骨)の強さと筋肉の柔軟性

心の欲が若いときのままだと、裏にあるものには違和感が生じるのが本来の姿ですが、欲が増大するとそれが隠され、結果的に肉体を痛めます。

鳳凰堂では、大半の怪我もこの部類に入れています。

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