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養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈⑱


原文を現代文に改変

老人は大風雨、大寒暑、大陰霧の時外に出べからず。斯る時は家に居て、外邪をさけて静養すべし。

鳳凰堂流意訳

老人は酷い風雨、寒さや暑さがキツいとき、寒暖の差が激しいとき、霧が深いときは外出するべきではない。このような時は家にいて、外邪を避け静養するのが良い。

鳳凰堂流解釈

寒暑による身体の負担は、衰えて行くにしたがって強く出る為、晴耕雨読と言われるように、自然の状態に従って静養する方が良いのは確かであるが、現代人はとかく家の中でも動きがちなもの。このような時に瞑想をしたり、ゆったりとした心で外を眺め、自然を感じるように努める機会にできると、人間としての質が上がる。

これは、仕事でも同じこと。忙しい時は精力的に動いても良いが、そうでない時は自身の心身を振り返ったり、ゆったりとした心持ちで次の準備をすると思いがけないご縁や運に遇う事が多いものである。

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