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立春①


1年の中でその年、二十四節気の初めとなる立春。一年の節目はこの日が起点となっている。

三寒四温を経て、徐々に温かくなり、芽吹き、花が咲き始める頃。

外へ出て、様々な変化の始めに心躍らせる季節。

「立」は「始める、始まる」という意味があり、春は温暖、生長の代表である。

二十四節気の始めは「北斗七星」の柄が東を向き、太陽が黄経315°に達する時が立春である。

万物が復活し、芽を出し、育ち始める季節、。

行事としては

迎春、立春
旧正月となる新しい年の初めとして、様々な喜びの祝い事が行われる。

立春大吉というお札を貼る

中国では、

糊春牛(こしゅんぎゅう)
立春前から伝統的な方法で竹で春牛の像をつくり、その上に「五穀豊穣」等を書いた紙を黄色や黒の紙で貼る行事。

打春牛(だしゅんぎゅう)
唐宋代に中国の多くの地域で流行した行事。
桑の木で牛の骨格を作り、土を塗って牛とする。立春の前の日に先祖を供養した後、色とりどりの鞭で「春牛」をむち打ち、供物を献げる。

咬春(こうしゅん)
立春に大根や春餅を食べること


踏春(とうしゅん)
立春に郊外へ出かけること。清明節に行われる事が多いため踏青(とうせい)とも呼ばれる。


食養生
(1)青いたべもの
青い食べ物とは、いわゆる春の新芽
 孔子は”不時不食”と言い、「その季節に生えないものは食べない」としていた。

 ≪黃帝内経≫では、”食歳谷”を説き、時節にあったものを食べる必要性を説いていた。

春はあらゆる植物が緑のやわらかい新芽を出す季節であり、食用の新芽は多い。例えば、もやし、香椿(ちゃんなん)、にんにくの芽、豆苗、レタス、たけのこ等。

(2)甘い食べ物
中国医学では立春には酸味が少なく甘味が多い食べ物が適しているとされている。

春は肝気が旺盛となり、肝は木に属す。
肝氣が旺盛になりすぎると脾氣に乗じる。
その為、南瓜、栗、胡桃(くるみ)、紅芋等の甘い食べ物で脾氣を養う事で肝氣が旺盛になりすぎるのを抑制する。

上述した食べ物以外には、粟(あわ)、山芋、じゃがいも、卵、痩せた豚肉、鮮魚、落花生、胡麻、蜂蜜、牛乳等の健脾益気の食物や豆腐、蓮根、ヒシの実、百合、キノコ類、鴨の卵等で益気養陰を行う事によって一定の養生作用を起こす。

一般的には薄味が好ましく、胡椒やからし等の刺激物を避け、暴飲暴食は慎む事が大切である。

その他、推奨される食物は

1,大根
 消食導滞

2.韮(にら)
 健胃強腎の作用があり、陽氣を保養する。

3.棗
 補血養脾、美容養顔

4.ほうれんそう
 寒涼性、解毒、養血止血、斂陰潤燥の作用があり、

5.葱

6.はちみつ
 補中益気、潤腸通便の作用があり、帰経は脾胃。

 以上99健康ネット、健康百科等より引用

7.立春朝絞り
立春の朝に絞った日本酒

8.立春朝生菓子
 立春の朝に作ってその日の内に食べる生菓子、桜餅やうぐいす餅、立春大福など

9.立春大吉豆腐
 立春や節分に食べる豆腐。白い豆腐には邪氣を祓う力が宿ると考える。

   以上国立天文台より引用

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