養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈⑳
原文を現代文に改変
衰老の人、あらき物多くくらうべからず。
精しき物を少し食らうべしと、元の許衡(きょこう)いえり。脾胃よわき故なり。
老人の食此の如くなるべし。
鳳凰堂流意訳
衰えている人や老いた人は、大ざっぱな食をたくさん食べるよりも、繊細で吸収した方が良いものを少し食べる方が良い。
元の許衡(きょこう)が言っている。これは脾胃がよわいからである。
老人の食はこのような基準を持っておくべきである。
鳳凰堂流解釈
元代の許衡は、字を仲平、号を魯斎と言い、一般的には魯斎先生と呼ばれていた。懐州河内(現在の河南省沁陽)出身。
金末元初の理学家、教育家、政治家。
様々な人が、脾胃が弱くなれば食はとりわけ注意が必要な事を論じています。
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