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養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈⑨
原文を現代文に改変
衰老の人は脾胃弱し。
夏月は尤も慎んで保養すべし。暑熱によって生冷の物を食えば泄瀉しやすし。瘧痢もおそるべし。
一たび病すれば、大いにやぶれて元氣へる。殘暑の時殊におそるべし。
又寒月は、老人は陽氣すくなくして、寒邪にやぶれやすし。心を用いて防ぐべし。
鳳凰堂流意訳
衰えた時、老いた時の人の脾胃は弱くなっている。
夏月は最も慎しみ保養する必要がある。暑熱の影響下で生ものや冷たいものを食えば泄瀉しやすくなる。瘧痢にも注意が必要。
一たび病になると酷く体調が崩れ元氣が減る。殘暑の時が特に注意が必要である。
又気候が冷える月は、老人は陽氣が更にすくなくなり、寒邪にやぶれやすい。できるだけ意識して防ぐ必要がある。
鳳凰堂流解釈
人生における、生長壮老死と言う変化
季節における、生長化収蔵と言う変化
その時だけでなく、その後も考慮しながらこの二つのバランスをとっていく。
老年期は秋冬、収蔵に当たる為、季節が真反対の生長(春夏)であれば無駄に気を浪費しやすい為、注意が必要な事が述べられています。
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