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【検証】ボクシングルールで見たACLタイトルの行方

皆さんはじめまして。V・ファーレン長崎サポーターのコハ勝峰と申します。寝起きの顔が佐渡ヶ獄部屋の琴勝峰関に似ているらしいです。何卒よろしくお願いします。

浦和レッズの優勝で終えた22-23シーズンのACLから早一年。23-24シーズンのACLの決勝戦は西のアル・アイン、東の横浜F・マリノスという顔ぶれになりました。過去の日本勢を見ると、初決勝のクラブは全て優勝してきているので、マリノスにも何とか優勝をもぎ取ってもらいたいと願っています。

そんなアジアで最も権威のあるACLタイトルですが、ボクシングのタイトルマッチのルールで見た時に、前回優勝の浦和レッズからどのようにしてタイトルが渡ってきているのか、はたまた浦和レッズが今もなお防衛しているのか、各試合のザッとしたまとめも(曖昧な記憶とか私情も)交えて検証してみました!

※選手名は敬称略



ルール

  • 対象試合はJリーグ、YBCルヴァンカップ、天皇杯、ACLの公式戦のみ。

  • チャンピオンが勝った場合と引き分けた場合、タイトルはチャンピオンが防衛する。

  • チャレンジャーが勝った場合のみ、タイトルはチャレンジャーが奪取する。

  • PK戦で勝敗がついた場合には引き分けとし、チャンピオンはタイトルを防衛する。


ACLチャンピオンの誕生

2023-24 アジアチャンピオンズリーグ 決勝 1st leg

アル・ヒラル1-1浦和レッズ

アウェイのリヤドで1st legを戦った浦和レッズ。現地に700人ものサポーターが駆けつけ、深夜2時半にも関わらず埼スタで行われたパブリックビューイングに7000人のサポーターが集まった試合は13分に右サイドをFWミシャエウに突破され、グラウンダーのクロスを上げられる。CBとGKの間を通過したボールをファーからMFアルドーサリが詰め先制を許す。1-0のまま試合を折り返し、迎えた51分。MF岩尾→MF大久保と繋いだボールを興梠へ送ると、相手CBがゴール方向へクリア。ポストに直撃したこぼれ球に反応した興梠がそれを押し込み同点に。そして85分には先制点MFアルドーサリが浦和MF岩尾への報復で退場。試合はそのまま終了したが、浦和レッズがアジアでの”強さ”を見せつけた試合だった。


2023-24アジアチャンピオンズリーグ 決勝 2nd leg

浦和レッズ1-0アル・ヒラル(AGG 2-1)

53000人を超える大観衆が押し寄せた2nd leg。29分には酒井宏樹のクロスから興梠がボレーで合わせるもクロスバーに直撃。1st legと同様にFWミシャエウを中心に仕掛けるアル・ヒラルの猛攻を凌ぎ、勝負は後半へ。後半開始早々、小泉の仕掛けにMFカンノがたまらずファウル。そこで得たFKを浦和MF岩尾が放り込み、DFホイブラーテンが折り返したボールがMFカリージョに当たってゴール。過去一声が出たオウンゴールでした。笑 その後もアル・ヒラルの猛攻を耐え切りJクラブとしては前人未到の3度目のACL制覇となった。


鬼畜!中3日の防衛戦!

2023明治安田生命J1リーグ 第10節

浦和レッズ0-2サガン鳥栖(タイトル奪取)

ACL王者が中3日で防衛戦という鬼畜日程の中、スタメンを4人入れ替えた浦和レッズは最初のチャレンジャーとしてホームにサガン鳥栖を迎えた。試合は39分に右サイドから中へ切れ込んだ浦和MF大久保がシュート。低い弾道で放たれたシュートは鳥栖GK朴一圭がセーブ。そのこぼれ球に浦和FWシャルクが反応するがまたもGK朴一圭がセーブ。ACL王者・浦和レッズはチャンスを活かせないまま後半へ。迎えた70分、チャレンジャー・サガン鳥栖はDF菊地のクロスのこぼれ球に反応したMF長沼がPA外から左足で振り抜き先制する。75分にはレッズのビルドアップのズレを突いたMF手塚がニアサイドへ一振り。2-0とした。アジア王者の誇りをかけ、浦和は前半もチャンスを作った右サイドのMF大久保を中心に猛攻に出ますがそのまま試合は終了。ACLタイトルはサガン鳥栖へと渡る。


初の防衛なるか。九州ダービー!

2023明治安田生命J1リーグ 第13節

アビスパ福岡0-0サガン鳥栖(初防衛)

新ACL王者・サガン鳥栖にとって初の防衛戦はまさかのアビスパとの九州ダービーに。前半8分に福岡FW紺野と鳥栖GK朴一圭が交錯するなどダービーらしい展開となった。前半ATにはタイトル奪取の立役者・長沼の足裏が福岡DF宮の顔に入り一発退場。しかし後半もお互いに決め手を欠き、スコアレスドロー。勝って初の防衛を成し遂げたいところではあったが、防衛は防衛。チャンピオンとして大きな一歩となった。


2023明治安田生命J1リーグ 第14節

サガン鳥栖2-0アルビレックス新潟(2回目の防衛)

サガン鳥栖にとっての防衛戦2試合目はホームにアルビレックス新潟を迎えての試合に。前半11分に鳥栖はMF手塚のCKをニアでFW小野裕二が頭で合わせて先制。80分にはFW河田がVARの判定でPKを獲得し、それを沈めて勝負あり。チャンピオンらしい横綱相撲で2度目の防衛に成功した。


ミッドウィークの激闘!タイトルはJ2へ?

2023 JリーグYBCルヴァンカップ Aグループ 第5節

サガン鳥栖0-2ジュビロ磐田(タイトルがJ2へ)

水曜開催となったルヴァンカップはサガン鳥栖がジュビロ磐田をホームに迎えての一戦に。何を隠そう、J2へACLタイトルをもたらすには天皇杯に優勝し、ACLへ出場するか、ルヴァンカップでタイトルを保有するJ1クラブに勝つことのほかに方法がないのである。
J2勢の期待を一心に背負った(?)ジュビロは27分にFW小川のクロスにFWファビアン・ゴンザレスが頭で合わせるが、G K朴一圭のセーブに遭う。そして32分、ショートコーナーからのクロスに再びFWファビアン・ゴンザレスが合わせ先制に成功する。ゴール前での存在感は流石ですね。チャンピオンとしての威厳を守りたい鳥栖も昨季ブレイクしたMF樺山がゴールに迫りますが決めきれず。エンドが変わって76分、右サイドを綺麗に崩した吉長のクロスにMF金子翔太がニアで合わせてリードを2点に広げた。
試合はそのまま終了し、チャレンジャーのジュビロ磐田がタイトル奪取に成功。史上初めて(?)J2にACLタイトルがもたらされる


J2大航海時代へ

2023明治安田生命J2リーグ 第18節

V・ファーレン長崎2-1ジュビロ磐田(タイトル奪取)

まさかのここで我がクラブの登場…!
本記録上J2で行われた最初のタイトル防衛戦。ジュビロ磐田がV・ファーレン長崎とのアウェイゲームに臨んだ。試合はジュビロがMF遠藤保仁を中心に小気味いいパスワークからチャンスを演出し、主導権を握るが前半は0-0で折り返す。後半に入り、MFドゥドゥのミドル(やられたかと思った)で攻勢を強めていく。防戦一方の長崎であったが、71分にMF増山のロングフィードをFWエジガル・ジュニオが収め(偉い)、鍬先が裏へ落とす。それに反応したDF米田がシャペウで相手を交わし左足で流し込んで先制。しかしその直後に最終ラインでボールを奪ったMF増山がGK波多野へバックパス。それを磐田FWジャーメイン良(良どころじゃねえだろ)がスライディングで押し込み同点に。ACLチャンピオンらしい強かさを見せる。そして迎えた後半AT、長崎MF増山のクロスをFW都倉が折り返し、またもDF米田が詰めて土壇場で勝ち越し。髙田明サッカー夢大使もご満悦のACLタイトル奪取となった。


2023明治安田生命J2リーグ 第19節

レノファ山口1-1V・ファーレン長崎(初防衛)

長崎にとって初の防衛戦は過去一敗と相性の良いレノファ山口とのアウェイゲームに。
試合は11分、元日本代表・山瀬のコーナーキックにDF沼田が合わせてレノファが先制する。反撃に出たい長崎は26分にMF増山のロングスロー(ジャクソン5くらいの打率)が流れた先でFWフアンマが合わせて同点とします。しかし、同点のまま試合が終了。長崎がアウェイの地で初の防衛に成功した。


天皇杯 2回戦

V・ファーレン長崎0-1ヴァンフォーレ甲府(タイトル奪取)

本記録上初の天皇杯での防衛戦に。
J2同士の対戦となった本カードは直近のリーグ戦では長崎はMF加藤大とFWエジガル・ジュニオのゴール、甲府はFW三平のゴールで2-1と長崎が勝利していた。
試合は前半7分に左コーナーキックの流れから甲府がクロスを送り込み、長崎FWエジガル・ジュニオがクリアミス。そのボールが無情にもゴールへ吸い込まれ甲府が先制。その後も甲府がリードを守り切り、1-0で試合は終了。ACL出場チームがACL
開幕前に長崎からタイトルをもぎ取った。


2023明治安田生命J2リーグ 第20節

ヴァンフォーレ甲府4-0レノファ山口(初防衛)

ヴァンフォーレ甲府の初のタイトル防衛戦は前節に続きタイトル挑戦となったレノファ山口。
前半から河野、大槻の2トップにボールを集めて攻勢に出るレノファに対し、甲府はジェトゥーリオとウタカの周りに湧いて出る攻撃を展開。両者多くのチャンスを作りながら決めきれないままでいたが、56分にレノファは高橋が2枚目のイエローカードで退場。直後の64分にDF須貝のスーパーミドルで甲府が先制した。67分にはコーナーキックからFW三平がゴール。続く79分、後半ATにも得点が生まれ、4-0で甲府が初のタイトル防衛を成し遂げた。


2023明治安田生命J2リーグ 第22節

ヴァンフォーレ甲府0-0ファジアーノ岡山(2回目の防衛)

甲府にとっての2度目の防衛戦はホームでファジアーノ岡山との対戦に。
前半は甲府ペースで進み、甲府FWウタカと岡山DFバイスが怪獣大戦争ばりの攻防を繰り広げる中、スコアレスで進んでいく。後半に入り、岡山は櫻川ソロモン、ステファン・ムークらを投入。甲府は三平や武富らを投入し両チーム死力を尽くし攻め立てるも、0-0のスコアレスドローで終了した。甲府はホーム2連戦で防衛を成し遂げた。


2023明治安田生命J2リーグ 第21節

ジュビロ磐田1-1ヴァンフォーレ甲府(3回目の防衛)

史上最多3度目の防衛を目指すヴァンフォーレ甲府はアウェイでジュビロ磐田と対戦。本記録上初のタイトル保持歴のあるクラブ同士の対戦となったこのカードは1分にジュビロの松本がシュート。9分にはコーナーの流れからFW鈴木がヘディングでシュートを放ち、ジュビロが主導権を握る。守勢に入った甲府だったが、32分にゴール前で鳥海のパスを受けたMF林田が右足を振り抜きJリーグ初ゴール。ボランチがここまで出て来れるチームは強い(強い)。47分には甲府がFWジェトゥーリオ、FWウタカ、MF長谷川のコンビネーションから決定機を作るが、GK三浦がビッグセーブ。そのまま磐田はカウンター。最後は裏に抜けたファビアン・ゴンザレスが無人のゴールへ流し込み同点にし、そのまま試合は終了。甲府が史上最多3度目の防衛を達成し、難敵千葉戦へ。


2023明治安田生命J2リーグ 第23節

ジェフユナイテッド千葉2-1ヴァンフォーレ甲府(タイトル奪取)

連続防衛記録を伸ばすべくアウェイ千葉戦に乗り込んだ甲府は前半22分、千葉DF日高と一対一になった松本がPA内で手でボールを扱ってしまいPKを献上してしまう。千葉の10番見木が放ったPKは甲府GK河田がセーブ。絶体絶命のピンチを切り抜ける。そして迎えた28分、ロングボールの流れから抜け出した宮崎がGKの股を抜いて流し込み、甲府が先制。チャンピオンらしさを見せつける展開に。しかし31分に千葉は左サイドを崩し、MF田口がトンデモフリック。抜け出したDF日高のクロスにルーキー小森が合わせてすぐさま同点に。その後も両チーム譲らぬ展開の中、後半ATに見木のロングフィードを受けた新明が甲府DF3人を抜き去りニアサイドへ蹴り込み、逆転に成功。前身の古河電工サッカー部時代にアジアを制したこともあるJ2の盟主がACLタイトルを奪取した。


2023明治安田生命J2リーグ 第24節

大宮アルディージャ2-1ジェフユナイテッド千葉(タイトル奪取)

ジェフにとって初の防衛戦は低迷気味だった大宮アルディージャ(25周年ユニかっこいい)と対戦。
試合は前半23分にスローインの流れから夏にセレッソ大阪へとステップアップする柴山が蹴り込みホームの大宮が先制する。その後は千葉ペースで試合が進み、80分に日高大のスーパーボレーでついに同点に。しかし、迎えた90分。大宮は三幸が蹴ったFKを中で浦上が合わせるが、千葉GK新井が弾く。その弾いたボールをアンジェロッティが押し込み勝ち越し。大宮がそのまま2-1で勝利し、浦和が獲ったACLタイトルを手中に収めた。劇的ゴールで勝った後に劇的ゴールで負けるの、めっちゃジェフっぽくて他サポなのに愛着すら湧きますね。



好調ザスパの快進撃

2023明治安田生命J2リーグ 第25節

ザスパクサツ群馬2-0大宮アルディージャ(タイトル奪取)

前節千葉に劇的勝利を収め、ACLタイトルを奪取した大宮は今季好調の群馬と対戦。初の防衛戦に臨みました。
タイトル防衛のために試合を有利に進めたい大宮でしたが、前半18分に群馬DF川上のシュートのこぼれ球に飛び込んだ高橋に決められ先制を許します。ボランチがどこまで出てきてんだ。笑 続く40分にも群馬にCKのチャンス。ニアで先制点の高橋が逸らし、川本が合わせ追加点。試合はそのまま終了し、2019年に惜しくも準優勝だった大槻組長が5年越しにACLタイトルを手にした。


2023明治安田生命J2リーグ 第26節

ヴァンフォーレ甲府0-3ザスパクサツ群馬(初防衛)

チャンピオンの群馬にとっては初の防衛戦は3試合ぶりのタイトル奪取を狙う甲府とのアウェイゲーム。
試合は9分に右から群馬DF川上のパスを受けた群馬MF天笠が左足を一閃。GKもノーチャンスのシュートを叩き込み先制に成功します。対する甲府も19分に中央約20mのところからFKを得ると、品田が直接狙う。矢のように放たれたシュートはゴール右上隅へ飛びますが、群馬GK櫛引がスーパーセーブ。以降もしっかりとボールを握りながらチャンスを作る甲府でしたが、62分に自陣ゴール前の混戦から、佐藤亮(公立高校の10番っぽい)に決められ苦しい展開に。続く後半ATに群馬は平松宗のヒールパス(そんなんできたんか)から長倉が決め勝負あり。3-0で快勝した群馬が初のACLタイトル防衛に成功しました。


2023明治安田生命J2リーグ 第27節

ザスパクサツ群馬1-1ジュビロ磐田(2回目の防衛)

群馬にとって2回目の防衛戦はジュビロ磐田とのホームゲームに。ジュビロとしても1試合でタイトルを手放したこともあり、”奪還”へ勝たなければならない試合となった。
試合は12分に佐藤亮のフィードを長倉が胸トラップから右足ボレーで決め、2試合連続ゴール。チャンピオンの群馬が先制する。エンド変わって48分、磐田MF金子が得意のハーフスペースでボールを受け右足でコントロールショット。流石の櫛引も一歩も動けず同点に。なんとか勝ってタイトルを奪還したい磐田はドゥドゥがロングシュートを放つなど、攻勢に出たが試合はそのまま1-1で試合は終了。群馬が2回目の防衛に成功します。


2023明治安田生命J2リーグ 第28節

ブラウブリッツ秋田0-0ザスパクサツ群馬(3度目の防衛)

甲府と並び最多タイの3回目の防衛を達成したい群馬はアウェイで秋田と対戦。
群馬は試合序盤から秋田のフィジカルを全面に押し出したサッカーに苦戦。サイドからクロスを積極的に上げますがシュートまで繋げられません。秋田も再三に渡ってチャンスを作りますが、群馬GK櫛引の鉄壁の守りに阻まれ得点ならず。スコアレスドローで群馬が3回目の防衛を達成。


2023明治安田生命J2リーグ 第29節

ザスパクサツ群馬1-0栃木SC(4回目の防衛)

群馬にとって史上最多の4度目の防衛戦は栃木SCとの北関東ダービー。試合は序盤から栃木ペースで進んでいきます。しかし、エンド変わって47分、群馬MF佐藤亮(フルネームで呼びたくなる)のFKにゴール前で酒井が折り返し、最後は平松宗(こっちもなぜかフルネーム)が決め先制に成功。やっぱり佐藤亮の活躍が凄まじい。対する栃木も後半にイスマイラらを投入し同点・逆転へ追い縋るが、群馬が平松宗の虎の子の1点を守り切り、史上最多4度目の防衛に成功。こういう時に決める平松宗、なんか持ってるよね。


2023明治安田生命J2リーグ 第30節

ベガルタ仙台0-2ザスパクサツ群馬(5回目の防衛)

5回目の防衛を目指す群馬の前に立ちはだかるのはベガルタ仙台。
試合自体は硬めの展開だったが、50分に仙台DF真瀬(パーパーのほしのディスコに似ている)が2枚目のイエローカードを受け退場。ここから試合は少しづつオープンな展開に。直後の54分、群馬DF城和が左サイドを抉り、マイナスへクロス。それを低い弾道で群馬MF中塩が蹴り込み先制。74分には群馬MF風間がFKを直接沈め勝負あり。
ザスパクサツ群馬が破竹の勢いで5回連続5回目の防衛を達成


2023明治安田生命J2リーグ 第33節

ザスパクサツ群馬0-0FC町田ゼルビア(6回目の防衛)

6回目の防衛を目指す群馬の前に立ちはだかるのは、2023年のJ2を圧倒的な力で優勝するFC町田ゼルビア。試合は町田が素早いプレッシャーから開始1分足らずで藤尾がシュート。群馬GK櫛引の正面に飛ぶ。以降もロングスローを巧みに使い、攻め立てる町田でしたが、ここまで5度の防衛に成功している群馬の硬い守備をこじ開けられず、スコアレスドローで試合は終了。群馬が驚異の6回目の防衛に成功した


2023明治安田生命J2リーグ 第34節

V・ファーレン長崎2-1ザスパクサツ群馬(タイトル奪取)

連続防衛記録を伸ばしたい群馬はアウェイで長崎と対戦。
試合は10分に群馬DF川上のクロスに群馬FW武颯が合わせますが長崎GK波多野の正面に飛びます。お互いにその後は決定機を作れずに試合を折り返し、48分、群馬MF風間のCKに酒井が合わせ、最後は佐藤亮が押し込みチャンピオンの群馬が先制。得点が生まれず焦れてきた長崎でしたが64分、マテウスのクロスにファーサイドで合わせたのはフアンマ。この年得点王に輝く大エースが仕事をします。
続く81分、長崎DF今津のクロスにジョップ・セリンサリウがバイシクルシュートを突き刺し逆転。そして試合はそのまま終了。
群馬の2ヶ月に渡るタイトル防衛を1人のルーキーが終わらせてみせた。


2023明治安田生命J2リーグ 第35節

ブラウブリッツ秋田0-0V・ファーレン長崎(通算2回目の防衛)

この試合は何もありませんでした。あと何故か防衛はできました。


2023明治安田生命J2リーグ 第36節

V・ファーレン長崎0-6FC町田ゼルビア(タイトル奪取)

記憶にございません。


2023明治安田生命J2リーグ 第37節

FC町田ゼルビア2-3いわきFC(タイトル奪取)

2023シーズンのヒール役であり主役を飾った町田ゼルビアがいわきFCとの初の防衛戦に臨んだ。試合は30分にゴールから約20mの位置からいわきがFKのチャンスを得ると、山下が左足を一振り。壁を越えたシュートは直接ゴールへ突き刺さった。続く41分にもいわきFW谷村が町田陣内中央からミドルシュートを突き刺しリードを広げる。後半開始早々、キックオフの流れからいわきは先制点を決めた山下のクロスから遠藤がボレーを沈め3-0に。このままでは終われない町田は51分、左コーナーキックにチャン・ミンギュが頭で合わせ反撃の狼煙を上げます。85分には町田DF鈴木のクロスにニアでFWミッチェル・デュークが足裏で合わせて1点差とします(マルシオ・リシャルデスみたい!)が、試合はそのまま3-2で終了。絶好調だった町田が1試合も防衛できずにタイトルを明け渡すなんて想像していなかった。


2023明治安田生命J2リーグ 第38節

いわきFC2-2ベガルタ仙台(1回目の防衛)

前節首位町田からACLタイトルを奪ったいわきにとって初の防衛戦。ホームで仙台と対戦しました。
試合は前半18分にいわきMF杉山のクロスのこぼれ球をFW岩渕が押し込み先制。その後35分に仙台はPKを決めて同点とします。直後の37分には仙台MF中島のミドルシュートが左ポストを叩くなど、仙台がチャンスを作ります。エンド変わって57分、仙台MF中島の裏パスに抜け出した山田のクロスに鎌田が飛び込みチャレンジャーの仙台が逆転。続く68分、いわきはスローインの流れから右サイドを崩し、最後は永井が混戦を決め切り同点とし、試合はそのまま終了。いわきがホームで初の防衛に成功しました。


2023明治安田生命J2リーグ 第39節

いわきFC1-7清水エスパルス(タイトル奪取)

前節に続きホームでの防衛戦となったいわきFCは前半11分にDFの連携ミスから清水FW中山にGKとの一対一を決められ失点してしまいます。続く30分、いわきはGK高木和が飛び出し、てんやわんやになったところをまたも中山に決められリードを広げられます。32分にもCKから清水DF原に追加点を許しますが、41分にカウンターの流れからFW谷村が流し込み一矢報います。後半は立て続けに失点を喫し、終わってみれば7-1。清水が衝撃的な勝利を収め、ACLタイトルを奪取しました。


2023明治安田生命J2リーグ 第40節

清水エスパルス1-3ロアッソ熊本(タイトル奪取)

タイトル防衛=J1昇格と言っても過言ではない状況になってきた清水はホームで熊本との防衛戦に臨みました。
試合は21分、左サイドからの熊本MF平川怜のFKにニアでMF阿部海斗が合わせてネットを揺らしますが、オフサイドの判定で得点が取り消されます。直後の26分、清水は山原、カルリーニョス・ジュニオ、乾と繋いで中央突破。最後はPA内でボールを受けた中山が右足で流し込み先制。しかし、迎えた前半AT、熊本MF平川のコーナーに再度MF阿部が頭で合わせて今度こそ同点に。1-1で試合を折り返します。すると56分、熊本FW島村の縦パスに反応した平川が元日本代表GK権田との一対一を制し逆転。続く67分、熊本MF竹本が素早い切り替えからボールを奪い、MF伊東にパス。ゴールから約25mの位置から放たれたミドルシュートはサイドネットに突き刺さり、熊本がベテランの一発でリードを広げます。なんとか追いつきたい清水は途中出場のFW北川を中心に攻め立てますがゴールが遠く、1-3で試合終了。清水は前節の勢いを活かせず、熊本にACLタイトルを明け渡す結果となった。


2023明治安田生命J2リーグ 第41節

ヴァンフォーレ甲府2-0ロアッソ熊本(2回目のタイトル奪取)

清水に競り勝ってACLタイトルを手にした熊本の初の防衛戦は、2回目のタイトル奪取を目論む甲府とのアウェイゲーム。前節実質1ゴール2アシストの平川もスタメンに名を連ねました。
試合は開始早々からチャレンジャーの甲府ペース。2分に甲府MF長谷川のFKに三平がボレーで合わせますがゴール右に外れます。続く5分にもDF三浦のクロスに長崎から復帰したFWクリスティアーノが頭で合わせますが惜しくも外れてしまいます。対するチャンピオンの熊本も34分にMF竹本とMF平川が左サイドを崩しグラウンダーでクロス、そのボールに中でFW島村が合わせますが枠を外れます。エンド変わって58分、甲府は熊本のビルドアップを積極的なプレスで引っ掛けてショートカウンターを仕掛ける。右SBの松田陸のミドルシュートのこぼれ球をMF鳥海が押し込みようやく先制します。続く76分、ピッチ中央でボールを受けた甲府FWウタカがドリブルを開始。裏街道で熊本DF江﨑を抜き、DF黒木をキックフェイントで抜き、GK田代との一対一は阻まれますがこぼれ球を押し込み追加点を挙げ、このまま2-0で試合は終了。”理不尽”すぎるウタカの活躍で甲府が2回目のタイトル奪取に成功した。


2023-24 AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第4節

ヴァンフォーレ甲府4-1浙江FC(通算4回目の防衛)

2度目のタイトル奪取に成功した甲府の防衛戦1発目は本記録で唯一のACLでの試合となった。
試合は16分、ピッチ中央でボールを奪ったMF中村がFWウタカへ素早いスルーパス。抜け出したウタカがGKとの一対一を冷静に流し込みますがVARが介入。結果的にゴールが認められ、甲府が先制します。続く前半AT、甲府MF宮崎のクロスにFWジェトゥーリオがアウトサイドで合わせ追加点を挙げ、2-0で試合を折り返します。エンド変わって47分、甲府GKマイケル・ウッドが鳥取、新潟、浦和で活躍した浙江FWレオナルドを倒しPKを献上してしまいます。このPKをレオナルドが自ら沈めて2-1とします。しかし甲府は58分、右サイドをアンダーラップで抜け出したDF関口がニア上にシュートを突き放しスコアを3-1とします。さらに甲府は89分、FW三平のパスに抜け出したMF鳥海が独走。GKとの一対一を沈めて4-1で甲府が勝利。ここで甲府が負けていたら中超まで追わないといけなかったので正直ホッとしました(小声)


2023明治安田生命J2リーグ 第42節

モンテディオ山形2-1ヴァンフォーレ甲府(タイトル奪取)

シーズンも大詰め。中3日で迎えた甲府の防衛戦は両チーム勝てば文句なしのPO進出となる一戦となった。試合は両チーム硬い入りを見せ、前半をスコアレスで終える。続く58分に甲府MF鳥海のパスに抜け出したFW三平を山形GK後藤が倒してしまい甲府がPKを獲得。このPKをFWクリスティアーノが豪快に決め甲府が先制します。しかし迎えた80分、甲府MF松本が山形DF小野をPA内で倒してしまい、こちらもPKを献上。このPKを山形MF宮城が決めて同点とします。迎えた後半AT、甲府FWウタカに決定機が訪れますが決めきれず、このボールを奪った山形がロングカウンター。DF川井歩のパスをうまく間で受けたMF南がクロス。このボールにデラトーレが飛び込み、山形が逆転。(何回見ても余計やろ!!!!!!)
山形がACLタイトルとPO進出の2本抜きを達成した。


2023 J1昇格プレーオフ 準決勝

清水エスパルス0-0モンテディオ山形(初防衛)

劇的な展開でACLタイトルと昇格PO進出をもぎ取ったモンテディオ山形は清水との昇格POでの防衛戦に挑みました。
試合は11分、清水MF乾が中央からミドルシュートを放ちますが山形GK後藤雅明がセーブ。続く18分、山形MF後藤優介が裏へ抜け出しシュート。清水GK大久保に阻まれ高く上がったボールに山形FWチアゴ・アウベスが反応しますが当てきれず。36分には山形GK後藤雅明を清水MF乾がスライディングで削り、乾に警告。
エンド変わって、67分に清水FWカルリーニョス・ジュニオが右ポスト直撃のミドルを放つも、得点にはならず。このままでもタイトルは防衛できる山形は89分に波状攻撃の流れからMF小西が詰めたが、シュートはゴール右に外れた。清水はタイトル奪取のため、山形はタイトル防衛のため最後の最後まで攻め続けたが、スコアレスドローで試合は終了。モンテディオ山形が見事にACLタイトルを防衛した。(なお、レギュレーション)


ACLタイトルは2024シーズンへ・・・


2024明治安田生命J2リーグ 第1節

ジェフユナイテッド千葉2-3モンテディオ山形(2回目の防衛)

シーズンを跨いでの防衛戦はタイトルを保持したチームの特権。タイトルホルダー・山形がアウェイ千葉に乗り込みました。
雨の中の開幕戦は序盤から動きます。11分、千葉MF田口が蹴った右コーナーキックをDF鈴木大輔が頭で決めてチャレンジャーの千葉が先制します。(ジェフのオリジナルの背番号フォントがいいね)
エンド変わって54分、山形はコーナーキックの混戦からFW高橋潤哉がコントロールショットを沈め同点にします。続く59分、右サイドでボールを受けた山形FWイサカ・ゼインがクロス。ニアで合わせたのはまたしても高橋潤哉。チャンピオン・山形が5分でスコアをひっくり返します。後半ATには今日2得点の高橋が緩いクロスを上げ、最後はMF坂本がふわりとしたシュートを決め、リードを2点に広げます。タイトル奪取には3点が必要な千葉はMF椿の仕掛けからMF横山が決めますが反撃もここまで。山形が2回目の防衛を達成しました。


2024明治安田生命J2リーグ 第2節

栃木SC1-3モンテディオ山形(3回目の防衛)

開幕戦に続く勝利を挙げ、タイトル防衛をしたい山形はアウェイで栃木との防衛戦に挑みました。
試合は6分、左コーナーキックに栃木DF藤谷が頭で逸らし、ファーサイドから走り込んできたFW奥田が押し込み栃木が先制に成功します。早いうちに追いつきたい山形は21分、FWイサカ・ゼインが折り返したボールが栃木MF大森に当たりオウンゴールに。思わぬ形で同点とします。続く23分、裏へ抜けた栃木FW矢野貴章(フルネームで呼びたくなるランキング1位)を山形DF西村が倒してしまい、PKを献上。自らが得たPKを矢野貴章が蹴るも、山形GK後藤雅明に止められ勝ち越しならず。そして30分、PKを献上した山形DF西村のクロスにFWイサカ・ゼインが合わせ、山形が逆転に成功。その後も分厚い攻撃を見せる山形は36分、FWイサカ・ゼインのパスからFW高橋潤哉が豪快に右足を振り抜きダメ押しのゴールを挙げます。後半もリードを守りきり勝利した山形が3回目の防衛に成功しました。


2024明治安田生命J2リーグ 第3節

横浜FC2-0モンテディオ山形(タイトル奪取)

開幕ダッシュを成功させ、上位とACLタイトルを守り抜きたい山形はアウェイ3連戦。横浜FCとのアウェイでの防衛戦に臨みました。
試合は25分、横浜FCは左サイドの仕掛けから中のMF山根へと繋ぎ、最後はカプリーニが右足で流し込み先制します。その後も攻め立てるのは横浜FC。迎えた後半ATには左サイドからカットインしたFW中野が右足で巻いたシュートがゴールに吸い込まれ勝ち越し。試合はそのまま終了し、まさに横浜FCがまさに”零封”でタイトル奪取に成功した。


2024明治安田生命J2リーグ 第4節

栃木SC1-0横浜FC(タイトル奪取)

横浜FCにとっての初の防衛戦は2試合前に山形との防衛戦を戦った栃木SCとの対戦に。
試合は12分、横浜FCは右サイドからカプリーニがゴールに向かうクロスを上げますが栃木GK丹野がセーブ。続く35分、横浜FCのビルドアップを栃木MF大森が激しいプレスでボールを奪い、ショートカウンター。それによって生じたゴール前の混戦を栃木MF小堀が押し込み栃木が先制。タイトル防衛のためには負けられない横浜FCはその後もボールを支配し攻め立てますが、栃木が懸命な守りで耐え、1-0で試合は終了。群馬以来の北関東勢によるタイトル奪取となった。


2024明治安田生命J2リーグ 第5節

ブラウブリッツ秋田3-0栃木SC(タイトル奪取)

栃木にとって初の防衛戦は雪が降り頻る中行われたブラウブリッツ秋田とのアウェイゲーム。
試合は23分、栃木DF石田のクロスにMF小堀が頭で合わせますが、ゴール右に外れてしまいます。エンド変わって49分、右サイドで持ち上がった秋田MF畑のクロスにFW佐藤が頭で合わせチャレンジャーの秋田が先制。続く62分にもゴール前の混戦のこぼれ球を秋田のキャプテン河野が押し込みリードを広げます。71分にも秋田は右コーナーキックからDF喜岡が押し込み3-0とします。試合はそのまま終了し、雪国・秋田が地の利を活かしACLタイトルを奪取しました。


2024明治安田生命J2リーグ 第6節

清水エスパルス1-0ブラウブリッツ秋田(2回目のタイトル奪取)

秋田はアウェイで昇格PO以来の”チャレンジャー”となった清水との防衛戦に臨んんだ。
試合は25分、右サイドで清水MFカルリーニョス・ジュニオが上げたクロスは秋田GK圍を越え左のポストに当たる。そのこぼれ球をボレーでFW北川が叩き込み清水が先制する。反撃に出たい秋田は40分、後方からのロングフィードを前向きに収めた小松が左足を振り抜くが、シュートはわずかにゴール右に逸れる。73分には清水MF西原が個人技から右足でシュート。GKの手の下を抜けたボールを秋田DF喜岡がスライディングでセーブ。タイトル防衛へ望みを繋ぎましたが反撃は及ばず。
清水エスパルスが2回目のタイトル奪取に成功しました。


2024明治安田生命J2リーグ 第7節

モンテディオ山形2-0清水エスパルス(2回目のタイトル奪取)

昇格POで相見えた時とは形成が逆転した両クラブの対戦は4分に山形MF高江のコントロールショットが右ポストに直撃。惜しくも得点とはなりません。乾、カルリーニョス・ジュニオを欠く清水に対してボールを支配する山形は34分に先制に成功する。88分には山形MF加藤のクロスにFW高橋が合わせ2-0とし、試合はそのまま終了。清水は2回連続2回目の防衛失敗。対する山形は2回目のタイトル奪取となった。


2024明治安田生命J2リーグ 第8節

V・ファーレン長崎2-0モンテディオ山形(長崎が3回目のタイトル奪取)

ホームでタイトル奪取に成功した山形はアウェイで長崎との防衛戦に臨んだ。
試合は長崎がDF田中、MF秋野を中心に試合を組み立てていく中、27分にMF笠柳の仕掛けから中央にいたMFマテウス・ジェズスの足元へパス。ワンタッチで抜け出したMFマテウス・ジェズスがGKの股を抜くシュートを決め、チャレンジャーの長崎が先制。41分にもロングフィードから長崎MF増山が抜け出しGKとの一対一を迎えますが、山形GK後藤雅明の正面に打ってしまい決められず。エンド変わって70分に山形MF高江からボールを奪ったMFマテウス・ジェズスがフアンマへラストパス。抜け出したフアンマがGKとの一対一を制し、勝ち越しに成功。試合は2-0で終了し、長崎が完勝で史上最多3回目のACLタイトルを奪取した。


2024明治安田生命J2リーグ 第9節

ロアッソ熊本3-4V・ファーレン長崎(通算3回目の防衛)

最多防衛を目指すため負けられない長崎はアウェイで熊本と対戦した。
試合は4分、前節もゴールを挙げ絶好調の長崎MFマテウス・ジェズスがPA外中央から左足を豪快に振り抜きますが右のポストに直撃し、ゴールとはなりません。続く13分、長崎はスローインの流れからFWエジガル・ジュニオ、MF加藤大と繋ぎ最後はMF増山がファーで頭で合わせ幸先よく先制。32分にはDF田中がGK原田、DF新井との連携で持ち運び、MF増山へ斜めのロングパス。それを受けた増山がループシュートを決めリードを広げます。40分にも長崎MF笠柳のシュートのこぼれ球をMF加藤大が利き足とは逆足の右足で蹴り込み3-0で試合を折り返します。前半があまりにも出来すぎていた長崎は48分にべ・ジョンミン、50分にはDF米田のオウンゴールで立て続けに失点。しかし71分にはコーナーキックの流れから長崎MFマテウス・ジェズスが押し込み4-2と相手を突き放す。後半ATに熊本のスーパー高校生FW・神代に決められるも、なんとか逃げ切り、通算3回目の防衛に成功した。


2024明治安田生命J2リーグ 第10節

V・ファーレン長崎6-1徳島ヴォルティス(通算4回目の防衛)

ここで防衛できれば通算4回目。甲府と並び2位タイの記録となる長崎はホームで低迷が続いている徳島ヴォルティスと対戦しました。
試合は4分、長崎MF笠柳がカットインし、ポケットを取ったMF加藤大にパス。抜け出した加藤のクロスを徳島GKスアレスが処理を誤り、最後はFWエジガル・ジュニオが押し込み先制。対する徳島は8分、FW柿谷がPA内からシュートを放つが惜しくもゴールに左に逸れます。続く12分、長崎MF加藤の左コーナーキックをフリーのFWエジガルが頭で合わせこの日2点目。エンド変わって47分、長崎DF米田がMFマテウス・ジェズスとの連携からクロスを上げた先に飛び込んだのはまたしてもエジガル。ハットトリックとなるゴールでリードを3点に広げます。55分にも長崎MF秋野の絶妙なロブパスに反応したMF笠柳がボレーを叩き込み、4点差に。65分には途中投入の長崎FWフアンマがベルカンプを彷彿とさせるターンから3人抜きでゴール。87分にはMF秋野からのロングパスに抜け出したFWフアンマがこの日2点目となるゴールを挙げ、6-0とクラブの最多得点記録を更新した。90分には徳島FW渡が決め一矢報いたが、好調長崎が通算4回目のタイトル防衛を達成した。


2024YBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦

V・ファーレン長崎1-0ジュビロ磐田(通算5回目の防衛)

昨シーズン、ルヴァンカップで鳥栖からACLタイトルを奪取しJ2にタイトルを”放流”した張本人・ジュビロ磐田はリーグで好調ぶりを見せるV・ファーレン長崎からタイトルを奪い、再びJ1に栄冠を呼び戻せるか。
試合は8分、J1の磐田がMF金子のクロスからFW石田が頭で合わせますが、枠の外に外れます。41分には磐田MFブルーノ・ジョゼの頑張りからMF金子がシュートを放ちますが決定機を再び決めきれず。前半はタイトルホルダー・長崎がほぼシュートを打てないまま終了します。続く53分、長崎MF瀬畠のコーナーキックからDF櫛引が頭で合わせて先制に成功。昨季リーグで6得点を挙げた櫛引が得点能力の高さを見せつけます。再三攻めるもゴールが遠い磐田は後半AT、右からのクロスにFWペイショットが頭で合わせますがうまく当てきれず、そのまま1-0で試合は終了。シュートを22本打たれながらも耐えたV・ファーレン長崎が防衛数単独2位の座に躍り出ました。


2024明治安田生命J2リーグ 第11節

V・ファーレン長崎1-0横浜FC(通算6回目の防衛)

勝てば通算防衛数を6とし、群馬の記録に並ぶことができる長崎はホームで横浜FCと対戦しました。雨の中行われた試合は21分、長崎GK原田のロングフィードをカットした横浜DFンドカからFW伊藤翔へと繋ぎ、右足を振り抜く。低く飛んだシュートは惜しくも枠の左へ外れた。32分の横浜FCはDF山根のクロスからFW小川がファーで飛び込みますが、シュートは惜しくも枠の外へ。押されっぱなしではいられない長崎は37分、DFモヨのクロスからFWエジガルが決めて先制。(加藤大先生が偉すぎる)横浜FCもFWカプリーニを投入し反撃に出ますが決めきれず、1-0で長崎が勝利を収め、群馬と並び最多防衛数1位タイとなった。


2024明治安田生命J2リーグ 第12節

ザスパ群馬1-2V・ファーレン長崎(通算7回目の防衛)

防衛数で独走しようとする長崎に立ちはだかるのは、こちらも防衛数トップタイのザスパ群馬。このタイミングで戦うのも運命的なものを感じざるを得ないですね。(この試合だけDAZNのハイライトがなかった)
試合は開始早々、ゴール前での混戦から、古巣対決となった群馬FW平松宗が至近距離からヘディングでゴールを狙いますが、ここは長崎GK原田が渾身のセーブ。直後の6分、長崎MF加藤のコーナーキックに頭で合わせたのは大エースマテウス。緩く当たったシュートは群馬GK櫛引の手をかすめゴールへ吸い込まれます。続く9分も長崎。MF増山の突破からFWエジガルがフリック、ファーで押し込んだのはまたもMFマテウス・ジェズス。早い時間帯に長崎がリードを広げます。しかし28分、長崎MF笠柳のパスミスを拾った群馬FW平松がMF高橋へパス、FW北川へと繋ぎ最後はニア下に流し込んだ。嫌なムードが流れた長崎であったが、後半も群馬の猛攻を耐え凌ぎ、2-1で勝利。本記録における”頂上決戦”は長崎に軍配が上がった。


2024明治安田生命J2リーグ 第13節

V・ファーレン長崎2-2ブラウブリッツ秋田(通算8回目の防衛)

タイトルホルダーとしての貫禄を見せつける長崎は過去J2で2勝4分1敗と勝ち越しているのに相性が悪い気がする秋田と対戦。
試合は25 分に大エース・マテウスを欠く長崎がDF櫛引のオウンゴールで先制を許す。30分には秋田MF佐藤がドフリーで右足を振り抜きますがまさかの宇宙開発。エンド変わって迎えた73分、ピッチ中央でボールを受けた長崎FWエジガルがピルロばりの裏パス、それに抜け出したFWマルコス・ギリェルメがGKとの一対一を冷静に決め、同点に。亡き父に捧げるゴールは長崎にとってタイトル防衛を手繰り寄せる重要な得点となった。直後の76分、裏へ抜けた長崎FWフアンマが中へボールを送り、流れたところをFWエジガルが決め、あっという間に逆転。(行けると思った。マジで。)直後の81分、秋田はロングスローの流れからMF大石(麻雀好き)が右足を一閃。今シーズンが始まった頃には所属クラブのなかった苦労人の一撃で同点に追いつくも、試合はそのまま終了。長崎が最多防衛記録を8回に延ばしています。


2024明治安田生命J2リーグ 第14節

大分トリニータ0-0V・ファーレン長崎(通算9回目の防衛)

群馬の持つ連続防衛記録6回を超えたい長崎は下平監督の古巣・大分と対戦。
両者の狙いが色濃く出た試合は43分に長崎FWエジガルがピッチ中央からロングシュートを狙うも惜しくも枠の上へ。エンド変わって49分には大分FW宇津元がカットインからシュートを放ちますが、長崎GK原田がセーブ。66分には長崎FW松澤が突破しクロス、これにFWフアンマが合わせますがこれも枠の上に外れます。後半ATには長崎MF秋野が右足でミドルシュートを放ちましたがこれも決めきれず、試合はスコアレスドローで終了し、長崎が連続防衛記録を7とし、防衛数、連続防衛数でもトップに立ちました。


まとめ

いかがだったでしょうか。ボクシングルールでいけば、現在のACLタイトルは紆余曲折を経てV・ファーレン長崎が保持していることになります。そして、長崎が5/12の岡山戦、5/18の鹿児島戦でACLタイトルを防衛することができれば、5/22、ルヴァンカップ3回戦で真のACL王者・浦和レッズとの世紀の防衛戦が行われるということになります。5/25に次のACL王者が決まるまでに浦和レッズがACLタイトルを奪還できるのか、V・ファーレン長崎が最多防衛記録保持者としての意地を見せられるのか、お楽しみに!!!

最後に、

サムネイル画像を提供してくださったゆうさくさん、ありがとうございました!
ゆうさくさんのXアカウントはこちらです↓



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