結局 在宅医療って儲かるの?

こんにちは!訪問診療利確ドクターと申します!在宅医療クリニックを経営しています。今回、みなさんが思っておられる、ズバリ在宅医療って儲かるの?の疑問にお答えいたしまします。

ズバリ結論!なんともいえませんが安定しやすいです!

当たり前のような結論で申し訳ありませんが、やり方次第です。ちなみにこれは、「不動産投資って儲かるの?」「ブログって儲かるの?」などの問いに対しても言える事だと思います。やり方が良ければ経営的に安定するし、そうでなければ赤字になります。

そして、大前提ですが医療とは利益を求めるものではありません。在宅医療に限らず、医療における原資の多くは税金です。高齢者では1割負担=9割国が補助してくれます。皆様の税金を使わせて頂いているのです。従って当然ですが、医療において利益を追求する姿勢はNG🙅‍♂️です。

しかーし、医院を安定経営させることで安定的に患者さんに良い医療を届けるためには、ある程度の経営知識が必要です。「良い医療を届けていましたが、経営的に失敗して潰れてしまいました」ではクリニック・患者さん双方に不利益です。

目的と手段の話になってきますが、クリニック経営の目的はお金儲けではありません。目の前の患者さんの対応・それぞれの地域にあるニーズの解決などが主目的です。その医療を届ける手段として、安定経営があります。順番を逆にしてはいけません

すぐ脇道に逸れる利確でした。本題に戻ります笑。

在宅クリニックでも赤字のところはたくさんあります。私もそうでした。赤字のクリニックと黒字のクリニックは何が違うのでしょうか。クリニック利益を考えるときには、色々な数字があると思います。しかし、固定費などは経営努力で変化が難しい場合がありますので、まずは売り上げをあげることを考えましょう。売り上げは以下のように考えることができます。

クリニックの売り上げ=患者数×単価

集患の重要性については言うまでもありませんし、私もこちらで「在宅における集患方法」をまとめております。とかく集患に目がいきがちですが、それと同じくらい重要なのが患者単価です。患者数がいくら多くても、単価が低ければただ忙しいだけで、経営状態は改善しません。


在宅医療で単価を上げる方法

さて、売り上げを上げるには患者数upだけでなく、単価を上げる必要があることがわかりました。具体的に在宅医療で単価を上げる方法を確認しましょう。在宅医療では、同じ医療を提供していても、主病名・医療処置・居住場所・クリニックの施設基準によって請求費用が変わってくることはご存知でしょうか。せっかく良い医療を提供するならこの辺りを把握して、正当な点数を請求していきたいですよね。逆にいうと、これらの項目は在宅医療導入時に確認すべき重要項目です。院長だけでなく、スタッフ全員に周知したいですね。

主病名

具体的にいえば「在総管・施設総管における厚労省が定める状態」(末期悪性腫瘍など)で月に2回以上訪問すると、通常の点数よりも優遇されます。「重症患者さんを診ているクリニックは大変だから点数upしますよ、在宅で重症患者さんをみて医療費削減してね」という厚労省のお考えでしょうか。

画像2

(図:施設基準による診療報酬の違い)(たんぽぽ先生の在宅算定マニュアルより)

こちらの図をご覧ください。同じ施設基準のクリニックで、同じく月に2回訪問しても、9000円異なります。重症な方をみると点数upしますね。


●医療処置

在宅医療には、在宅療養指導管理料という考え方があります。例えば在宅酸素療法をしていると、それだけで約76,800円/月の収入になります。月に1回軽症な方を診察するよりも、医療処置が多い方を診察する方が単価upします。(もちろん医学的に必要ない人に酸素などを導入してはいけません。)


●居住場所

色々ありますがすっ飛ばして簡略しますと、居宅の方は施設入居の方に比べて3倍程度診療報酬が高くなります。同じ医療を提供していても、場所によって単価が異なるんですね。


●クリニックの施設基準

在宅クリニックでは、全く同じことをしていても、得られる単価が全く異なるという注意点があります。

スクリーンショット 2021-01-26 14.22.03

(図:施設基準による診療報酬の違い)(たんぽぽ先生の在宅算定マニュアルより)

在支診(病)以外<在支診(病)<機能強化型(病床なし)<機能強化型(病床あり)

の順番で診療報酬がupします。機能強化型(病床あり)が在宅クリニックのゴールです。図の緊急往診加算を見てください。在支診以外325点で、機能強化型(病床あり)は850点です。下の(950点)はケア充の100点を加えた点数です。つまり、ドラクエでいうなら「ひのきの棒」である在支診以外325点と最強装備「ロトの剣」の(機能強化型+ケア充)950点は実に約3倍も診療報酬に差があるのです。診療している内容は同じでも3倍の違いがあるというのは、経営的に大きなインパクトを与えます。在宅診療を行うなら、最強装備を得られるようしないといけません。どうすれば最強装備をgetできるかについては後日noteにまとめますが、利確調べでは半年で十分達成可能です。

さて、今回は在宅医療における経営安定≒患者単価upについてのお話になりました。結局お金の話が大好きな利確です。経営を安定させるとき、患者数を増やすことに目がいきがちですが、それと同じくらい単価upを考えなくてはいけませんね。

今回のnoteはいかがでしたでしょうか。お金の話がお嫌いな方には合わなかったと思います。

「私は純粋な医療を提供したいのだ!医療者がお金のことは考えるのけしからん!」

とお考えの先生がいらっしゃると思います。それはとても素晴らしいことですので、是非お金のことを考えなくてすむ今の環境を大事にされてくださいね。私の場合は火の車なので笑、ルールの範囲内で診療報酬upする方法をしっかり調べています。

今回、最後まで見て頂いた方限定で、30利確ポイント差し上げます。今後限定記事の時に必要になりますので、しっかりポケットにしまっておいてくださいね😉

記事の感想、質問(DM返答に時間がかかります)、フォローしたい、独身の利確先生かわいそうだから友人を紹介したい、などありましたらツイッターまでお願いしますね。最後までお読み頂きありがとうございます、スキボタン押してね✌️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?