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自己レビュー【姚幻は嗤わない】

 自分の作品を自分で解説する。この記事のテーマはそれです。
 これは私の好みの話なんですが、人のレビューを読むのが大好きです。好きな作品となると尚更です。自分が好きなものを他人が好きと言ってくれているのは幸せの極みです。
 それで私がこれ書く事によって、私が大好きな作品を生み出している方々が、自己レビューみたいなものを生みだすキッカケになればと……そうです。ここからムーブメントを生み出す!おれは!!!

 商業作家の方々は定期的にインタビュー等で語る機会があるかと思いますが、同人作家ってスポットが当たる機会が少ないのが現実です。
 なら、語れ!自らで!このムーヴ、流行(HAYA)れ!


処女作
姚幻は嗤わない(ようげんはわらわない)
2020.11.23 COMITIA134より頒布。

姚幻は嗤わない表紙

◆◆◆◆
https://surugashobou.booth.pm/items/2327540
A6文庫サイズ 176ページ
※文章上の表現ですが、流血表現や同性同士の性描写(百合)等あります

孤独な芸術家が真実を求めて奔走するサスペンス小説

「なあ。写真って真実を写すものだと思う?それとも偽りを写すものだと思う?」

ギターを辞めてカメラを手にした若き芸術家のラズは写真展姚幻展に出展を果たすべく、幽霊のような人を撮りたいと奔走する。
そこでモデルとして名乗りを上げた一条との出会いから、ラズの人生は目まぐるしく変動していく。
自らはいつだって被害者として定義して、
自分以外を加害者として見てきたラズが見た最後の真実とは――
◆◆◆◆


 BOOTHにはこんな説明で書いています。
 この説明文は、裏表紙に書いてある粗筋です。
 書籍の裏表紙の粗筋って独特な書き方をしますよね。どんな話よりか、期待を膨らます系の粗筋しか書いてはいけない、お決まりのような……



 なろうタイトルの様な、解りやすい粗筋を書きますと、(若干ネタバレ入ります)


 天才ギタリスト螺不(Razラズ)はバンドメンバーの薬物問題をキッカケに、バンドとギターを辞めてしまう。
 新しい芸術の形として出会ったのが、写真家としての活動。しかし、元々音楽業界にいたラズには、モデルや写真展のコネが無い。
 そこで、偶然出会った幽霊のような女性、一条沙耶にモデル依頼をするが、承諾条件がラズにはセ〇レになってもらうというもの。
 身を売ってまでして、続ける芸術に何を見出すか?



 はい。この辺でしておきましょう。
 ギタリストだったラズがカメラマンになってまでして固執した芸術家って一体なんなんでしょうね?というかなり百合描写ありのノワール的でサスペンス的な小説です。
 オチが提唱されなければ、これはきっと純文学なんでしょうけど、ある程度の結末の提案はありますので、多分純文学ではないです。ライトノベルとの中間。ミドル文学(自称)


 これね。頑張った。初めての本って事でマジで頑張った。
 だって世の中はコロナ的な事情で、私もバンド辞めちゃったんですよ。全員女性のバンドだったので、年齢的にも色々限界だった。仕事しながらの音楽活動を常に5人で動くというのは無理がある。そしてコロナ。どうやってライブもリハーサルもやるんだって?
 そうなると、私も暇になる訳ですよ。今の今まで音楽に費やしてきた時間を、全て他の時間として仕えるわけですから。
 そうです。それで小説です。あっ、書いてみよう。一人で書けるし。と。
 小説を書いて、刷ってみて、即売会に出ようと決めて。出来上がったのがこの本です。
 初めて手にした時は感動でしたよ。あっ、本だ。って感じで。
 文章を書くだけなら、パソコンやスマホで、なんとでもなると思うのですが、本にするとなると、とにかくやる事が多い。
 まずは、即売会の日程のチェック。申し込み。それで製本の印刷所探し。元々二次で活躍している友人に連絡を取って、各印刷所の特性とか色々教えてもらった。私にはちょ古っ都さんが一番性に合っている。安い、手軽、丁寧。つまり私の推し。
 当たり前だけど、本にするなら表紙も必要になる。お金を払って描いてもらう手もあったけど、実績も何もないやり方もよく分からない。そんな時に突然の外注は気が引ける。なら、自分で頑張ろうと、ギターとワイングラスとレンズとナイフ。レンズはジャンク品で買ったものにドバっとワインを注いで撮影。勿論数日で黴まみれになった。



 手探りながらに頑張ったと思うし、自分でも好きな作品。
 ああ頑張ってるなあって伝わってくる。凄く粗削りな文章だけど、自分の中での主張は明確な本だったと思う。


 現在はBOOTHでも完売してしまっているので、再販はあるのか……?

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