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だから、居場所が欲しかった-バンコク、コールセンターで働く日本人 水谷竹秀 2017年出版

バンコクで日本人がコールセンターで働いている。その数400~500名。
私たちが0120で掛けている電話が実は海外に繋がっているかもしれないってご存じでした?
日本で生きづらくなった人がバンコクのコールセンターにたくさんいるそうです。非正規雇用しか経験のない40歳前後が一番多いとか。いずれにせよ、日本で生きづらくなった人が多い。月給約9万円。贅沢しなければ自分ひとりの日々の生活が出来る値段。コールセンター勤務って向こうではとても恥ずかしいことらしく取材を受けてくれる人が少ないそうです。日本人同士でもあまり交流を持たない。離職率も高いそうでその後の生き方もそれぞれ。でも日本にはもう帰れないと言う人が多い。中にはコールセンター出身で、起業し成功した人も。しかし、元コールセンターというのは誰にも知られたくない。それ程底辺の仕事。良い大学、上場企業、終身雇用。かつての黄金ルート。このレールに乗れなかった人は生きづらいんだろうか?


一方、日本では人材不足の為、海外の人がたくさん働いています。ニートは何十万人もいます。働き盛りの中間層が海外へ。矛盾だらけですね。世界一お資産持ちの日本なのに何か対策取れないのでしょうか?

後半はコールセンターで働きながら男性を買う女性の話とLGBT。びっくりがいっぱいでした。ゴーゴーボーイって言うんだって。お客さんは外国人ゲイが多いのでゲイじゃないboyは本当に辛い。(その辛さから麻薬に手を出す)LGBTの人にとってはとても生きやすい国。残念ながら日本では色眼鏡がどうしても取れない。色んなことを考えさせられる一書でした。


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