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人生を豊かにする3つのコツ! 【箒屋の独り言】

豊かさとはいったい何だろう。誰しも一度は考えることだと思う。私も子供のころから同じような問いかけを何度となく繰り返してきた。その中で、最近気が付き始めたことがある。

豊かさを育むにはコツがある。

それを今回はざっと書き出してみようと思う。結論から言うと、そのコツとは以下の三つだ。

1.モノを持たない

2.自分の価値観を定義する

3.行動する

である。ひとつずつ話をしていきたい。

1.モノを持たない とは?

モノを持たないとはどういったことなのか。単純にミニマリストが幸せで豊かであると言いたい訳ではない。これは単純そうに見えて、しっかりとした根拠があって言っている。

現代社会は人類史上例を見ないほどの速度で状況が変化し、発展を続けている。ほんの12~3年前まではスマートフォンも初期の段階で、そんなもの必要なのかと考えている人が多かっただろう。しかし、現在は多くの人がスマートフォンを片手に生活している。スマートフォンというデバイスひとつをとっても、あらゆる生活の形が変わっていることは、ある程度の年代の皆さんなら感覚として分かるかと思う。かなりの速度で変化していく社会の中で、我々は無数の情報を手に入れては判断を繰り返し、生活する必要がある。

ただでさえ、忙しいく時間のない現代人。正直、時間的な余裕はみんな持てていないだろう。時間に余裕がないと、人は自然とその他のもので心を補おうとしがちだ。その典型例が “所有による幸福感” である。高い車や家具、そんなに使わない食器や、眺めるだけのフィギアや絵画などなど。決してそれが悪いとは言わないが、それらには一つ問題点がある。維持管理のメンテナンスである。

前記したように我々は常に時間と戦っている。忙しくない人などいないのではないかというほどやるべきことに追われている。そんな中でこれらの不要な物質に対するメンテナンスに、無駄な神経と時間を割かなければならないのである。

本来、モノを持つという事はその所有欲を満たすのではなく、その物に対するメンテナンスを楽しむためのものである。バイク好きな人を見ていると、休みの日は一日中バイクを調整していたりする。その時間が豊かな人生を構築しているのであればそれは必要な時間だ。しかし、ただ所有することが目的になってしまっているのであれば、それはあなたにとって必要のないものであると言えるだろう。

こういった無駄なものの所有をやめることが、まず先決である。人の脳は一度に処理できる容量が決まっている。そして1日当たりに判断できる回数も限られている。これは脳科学的に証明されていることだ。つまり、無駄なものを減らすことにより脳への負担を減らし、必要なことに対してその容量を使い込めるような環境を作るのである。部屋で物を探し回ったり、片づけを繰り返したりしなくて済むだけでも心のゆとりができる。

とはいえ、所有欲が抑えられないという方はいるかと思う。実は私もその類である。学生の頃は某ガンダムのフィギアを集めて並べていたような人間だ。そんな皆さんにお勧めするのは非物理的なモノの収集である。非物理性とは知識や経験、情報や友人関係などの部屋の中に置かなくてもよいものを指す。これがなかなか良いコストパフォーマンスを誇り、人生を豊かにしてくれる。仕事に関する勉強でもいいし、興味関心のある事柄に対してでも構わない。これは将来への自己投資にもつながり、自分の人生において長期的に効果のあるものでもある。

2.自分の価値観を定義する

2つ目は自分の価値観を定義すること。これが案外できている様で出来ていない実感があった。このメディアが世界中に情報網を張り巡らしている時代、私たちは知らず知らずのうちに他人の価値観に洗脳されている。そのことに全く気が付けないまま、人生を終える人が大半かもしれない。といってもよく分からない人も多いかと思う。例を挙げて話をしていきたい。

例えばお金に関してである。年収が多ければ生活が豊かで幸せになれるのに、と思う人が多いだろう。しかし、それは本当だろうか。一度真剣に自分の理想の生活について考えてみてほしい。そこでお金の有無は関係してこないのではないだろうか? 私の場合、理想の生活は以下のようになる。

食に困らず自分の好きなことに時間が当てられ、愛する人と親愛なる友人たちに囲まれ、仕事でもしっかりと成果を出せて社会から必要とされている生活。

この生活に年間数千万も必要だろうか? 私は正直、必要なお金は日本の平均年収くらいで十分これを達成できるように思う。

このお金に関する洗脳は一種の所有欲であり、そこに本質的な豊かさはない。目的と手段を取り違えている状態である。この洗脳から飛び出るには少し時間が必要だ。その洗脳の鎖から逃れるためには、しっかりと自分の理想の生活や、状態、環境を真剣に考えてみてほしい。だが、気を付けてほしいのは、ながらで考えないことだ。

1日1時間、机に座りペンとノートを持ってとにかく自分が心地よいと思える条件をひたすら書き出していくとよい。これを2~3日続ける。書き出した条件から社会的な要因や、他者からの評価によってもたらされているものを排除する。その上で、自分の心の底からひねり出した条件をさらに深堀して、自分が本心から何を求めているのかを見つけていく。これだ出来ると、あなたは人生における目的地を見つけることができるだろう。

どれだけ強力な推進力を持っていても、その目的地が社会的な評価や価値、他社からどう見られるかを意識したものであると、必ず豊かさからは遠ざかっていく。そもそも、そのような動機による行動はやる気が続かないし、推進力も弱まっていくものである。自分の価値観を定義するとは、自分の人生の方位磁針を定めるという事だと思ってほしい。

3.行動する

最後の一つが、行動するということだ。実に単純明快。これは誰でもすぐに理解できるかと思う。人の行動は3つのフェーズに沿っている。

思考 → 行動 → 結果

多くの人は思考することはできる。しかし行動が起こせない。色々なリスクが発生するのが行動であり、そのリスクをとる行動は本能的に行い辛いのかもしれない。しかし行動無くして結果は現れないのである。結果がポジティブであれば最高、ネガティブであれば改善の機会を得られラッキーと考えることが行動へのハードルを下げる思考法だと思う。

私自身、行動に移せずフラストレーションを抱えることの多い人生だった。もっとこうしていれば、ああしていればという後悔は山のようにある。しかし、今その後悔をしていても時間の無駄だ。過去の自分を肯定的に受け入れ、反省を生かして今を決断するべきなのである。口で言うのは楽だが、結構これがシンドイ。なかなかいい結果というものは出てこないのである。

とはいえ、行動に移したとなればもう後には引けない。行動しながら学び、改善し、良い結果を自ら引き寄せるしかない。ある意味、自ら退路を断つことで前進する推進力を生み出すのである。まるでマゾのようだが、この境地まで行くと余計なことを考えなくていいので、逆に心地が良い。やってみなければ私自身この快感には気が付かなかったであろう。

まとめ

人生とは大きな海原に漕ぎ出した小さなボートに乗っているようなものである。その船に不要な荷物を積んでいれば動けなくなり、向かうべき港を知らなければ漕ぎ出すことも、漕ぎ出しても遭難しかねない。いざ舟をこぎだせば手が痛いし、マストは折れるし大変だが、その都度経験を積んで強くなって成長する。それが人生の豊かさを手に入れる過程であり、その過程もまた豊かな人生であると私は考えている。つまりは人生の豊かさを手に入れるコツは3つ。

1.モノを持たない

2.自分の価値観を定義する

3.行動する

これが私が現時点でたどり着いた結論である。もし、自分なりの答えを持ち、共有したいという方がいたらコメントに書き込んでもらえると勉強になる。長々と文章を書きこんだが、私の想いがあなたの人生の役に少しでも立てたらうれしい。

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