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大事なお金を、本当に大事に使うには。

こんにちは。
事務員の牛子@ほっと住まいるです。

台風6号は九州をかすめ、7号は日本のど真ん中を、
しかもお盆ど真ん中に通り、大変ドキドキしました。
少しでも被害が少ないと願うばかりです。

さて。
生々しいタイトルですが。

リフォームをしたい、リノベーションをしたい
お見積りとご提案を見ていただくとき、
その工事の一部を「自分たちで」やりたい、
資材はこちらで同じものを用意します、
この工事を知り合いにしてもらうので、抜いて安くしてください。
そのようなご要望を頂くことがあります。

できうる限りお受けしたいと、営業の皆さんはお客様のお気持ちに
寄り添おうと知恵を絞っている姿を見かけます。

本心では、すべて任せてほしいと思いながら、
お客様の気持ちも分かる…と少し背中に汗をかきつつ、
うなづく営業さん。

なぜすべて任せてほしいのか。

こんな例えが読んでくださっている方にピンとくるか
甚だ怪しくはあるのですが、自分の中で一番近い感覚で例えるなら…
五目ちらし寿司。

五目ちらし寿司を作ろうとすると、
●買い物に行き、材料を調達します。
●すし飯を炊きます。
●干しシイタケを戻しておきます。
●水煮のタケノコをさらしてあくをもう少し抜きます。
●油揚げの油抜きをします。
●人参、レンコンを粗みじんにします。
●根菜類と油揚げを甘辛く炊き上げます。
●すし飯を作ります。
●錦糸卵を作ります。
●絹さえを茹でます。
●すし飯、根菜と油揚げの甘辛煮を混ぜて、
錦糸卵と絹さやで彩りをつけたら、出来上がり(^▽^)/

非常に段取りと手間が掛かるお料理。
混ぜ合わせるタイミングで全てが滞りなく整ってから、
「せ~の」で一緒にして、御馳走が出来上がります。
材料が足りなかったり、工程が逆転すると、とたんに
「何か違う…」と残念な結果になってしまう。

家づくりもリフォームリノベーションも、
規模の大きさに差があっても、これにとても似てるんだなぁ、
とキッチンに立ちながらふと思ったりするのです。

このうちの一部を当初の予定とは違う方法で調達や下準備をすると、
タイミングを計ることがとても難しくなってしまうようなのです。

ちらし寿司の絹さや、錦糸卵の飾りつけ程度の
トッピングならいいのですが、地味ながら味を左右する
干しシイタケが、いざとなってから足りない、戻してない、
となると全ての工程が狂ってしまいます。

キッチンでそんな事になったら、多分私は自分で自分に怒り狂う(笑)


工事をする時に「現場管理」という立場の人たちが入ります。
常に現場にいる訳ではないけれど、管理する人たち。

この役割を担う人たちが材料調達や仕込みを丁寧に行い
作業する人たちのバトンリレーのバトン
途切れないように息を合わせて段取り段取り段取り

だから、営業さんはお客様からの背中に汗をかくのだと思うのです。

えっと、シイタケはいつ入りますか?いつどこで戻しますか?
具を甘辛煮にするのは前後何日空ければいいですか?

そんな思いがグルグルして、言葉を選び
お客様に理解していただけるように状況をご説明します。

タイミングだけでなく、その他にもいろんな要素で
思う通りの結果が得られない事もあります。

そうなった時、誰が一番損をするのか。
お客様ご本人です。
お得を目指した、お客様ご本人です。

お金や時間の損だけなら、まだいいかもしれません。

リフォームで住みながら工事する場合は、
取り替えるために壊した自宅で夜を過ごす必要が出てきます。

それが例えば3日でも延びてしまうと、
感じるストレスは想定を軽く超えると思います。


営業さんや現場監督さんは、長年の経験から
「ちらし寿司はいっぺんに作った方が旨いし安い」
ってことをきっと言いたいのです。

長くなりました。

読んでくださった貴方にお説教をしたいのではないです。
そして全てにおいて、全部の工程を任せてくれ!
という意味でもないです。

疑問に思ったら営業さんや現場監督さんに聞いてみてください。
「この部分、自分たちで用意してもいいですか?」

その時に、顔が曇ったり難しいと言われたら、
きっと本当に難しい、それはお客様の得にならない
そう思う気持ちが強いことをお察し頂ければ嬉しいです。

損して得取れではないですが、
少し経費が押さえられることに伴うデメリット
知っておいていただければな、とここ最近の営業さんや
監督さんとの会話で思いましたので、
そっと置いておく気持ちでつらつらとつづってみました。

工事が終わった時に、お客様がスッキリ気持ちよく
使い始めてもらえることが営業さんと監督さんが
一番嬉しいことには違いありません。
無事に工事が完了した時、皆さんとてもいい顔になりますから。

ではまた、次回。


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