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逆算のすゝめ

お疲れ様でございます。
事務員の牛子@ほっと住まいる霧島です。

最近、朝作っていたお味噌汁を
夜作るように変えました。

わずか20分ほどのことです。

でも、夜作るように変えると、
朝の時間に余裕がうまれて、
笑顔で家を出られる日が増えたような気がします。
(まだ毎日ではないのが、ミソw)

最近、周辺の関係者の方々に富にうかがうのが、
「新築物件が減ってる」と。

そして、リフォームやリノベーションの方が多い会社で
問い合わせのお客様の口からよく出てくるのが、
「子どもたちが巣立ってから、2階を使ってない」

更に、国の法律が変わって、空き家の固定資産税が
条件によっては、6倍に上がる、と。

私はあくまで事務員ですし、お金のプロでも宅建士でも
まして設計士でもありませんが。

「新築物件が減っている」
「2階を使っていないまま住む家」
「空き家の固定資産税が6倍」

この点を繋げると、
子育て世代のリノベーション
50代からの新築
を想定しても良いのかしら?と思っていたりします。

順番が逆ですが、「固定資産税が6倍」になる背景ですが、

国土交通省 2018年調査より

…家が余っています。

集合住宅も含めた統計ですから、一概に良い状態の戸建てがたくさんある、ということとイコールに考えるのは早計過ぎるとは思いますが、
自分でも車を運転していて、道すがら立地のいい場所に
長らく人の住んでいない気配の「売り家貸し家」看板すらない、
いい状態の家を見かけることもあります。

我が国日本は災害大国。
元日の能登地震の記憶も新しいですが、
統計上の数字を当てはめると
同じ住所に30年以上住んでいると、
何かしらの大災害に1度は遭う

という確率らしいのです。
    …普通に怖い…

その中に災害が起きたときに手つかずの空き家は困りもの。
倒壊して道をふさいだり、火事が発生した時の延焼の元になってしまう。
そもそも普段から空き家のままだと、害虫害獣の住処になってしまったり
場所によっては通行の見通しを悪くしたり。

端的に言うと、国はそれを無くさせたいらしい。
残すのなら、耐震改修や環境に優しい住宅にして
人が住むようにしてほしいらしい。

その為の補助金が目立つようになってきました。

【新築の場合】
住宅省エネキャンペーン:長期優良住宅:1住戸につき100万円
           :ZEH住宅:1住戸につき80万円
※子育て世代・若者夫婦世代に限る

【リフォームの場合】
長期優良化リフォーム推進事業:最大250万円
住宅省エネキャンペーン:子育て世代で
既存住宅を購入しリフォームを行う場合:最大60万円

リフォームの補助額の方が、多めですね。

新築工事の平均が外構工事も含めると最近の価格帯では
最低でも3000万円~

もちろん取得する中古住宅の状態にもよりますが、
リノベーションの場合だと、妥協してそのままでも我慢できるところと、
こだわりを持って変えたいところを、メリハリをつけて
1000万未満にぐっと押さえることも可能な場合もあります。

そして、固定資産税の見直し。
これまで、空き家のままでも相続した人には1/6にする控除がありました。

令和5年12月13日から近所から少しでも「管理されていません」
「雑草・害虫で困ります」などという苦情を市町村役場が受けた場合、
管理不全空き家』と認められると、この1/6の控除対象から外れます。
つまり、6倍になるということですね。

今までは、遠方に住んだまま両親の家を引き継がざるを
得なくなってしまい、少しだけ固定資産税を払っておけば
少々耳障りのある苦情もスルーしておけば済んだかもしれませんが、
この法改正の施行により、今まで売りに出なかった家が売りに出る
可能性が高くなってきました。

つまり、
「土地を探して、一から建物を建てる為に3500万40年ローンを組む」
という家づくりから、
「子どもが小さいうちは、汚したり壊しても気にならない程度だけど、
利便性が良くて、ある程度大きさもある家を買って直して住むのに2000万」
のリノベーションを検討するための余地が大きくなりそうということなのかと。

友人がしみじみと語っていました。
子どもを育てるのには、お金がかかる。
大学に2人行っている時は、実家の金目のものを売ってしまおうかと
思ったことは1度や2度じゃない…

息切れしてしまいそうな負荷のあるローンを組むことは
土台分不相応として論外としても、分母をいかに小さくするか
ということは、夫婦の将来を明るくするということに
変わりないのではないかとも、経理の合間に考えてしまったのです。

子どもたちの為に苦労し新築した家なのに、ローンも残る20年後には
家は手直しが必要だし、使わない部屋もできた。

本当に、本当に、本当に!よく聞くんです。


であれば。

20年後に、手放すまたは、立て直すつもりの家
を持っていればいいんじゃないかと。

時間とお金に余裕が出てきてから、夫婦2人+時々お客様用の部屋がある
30坪未満の小さな新築を建てるのもいいのではないか、と。
(貸す売るどちらでもこの規模の家が一番需要のある大きさだそうです)

そうできる条件が揃ってきているような気がしてならないのです。

「結婚式はゴールじゃない、スタートだ」とはよく聞きますが、
「夢のマイホームはゴールじゃない、借金のスタートです」と
言わざるを得ない。

事実、20代で結婚式を挙げる人は全体の45%弱だそうです。
半数以上が結婚式を挙げずに、その先の生活にかかる経費を優先している。

これから先の物価高がどこまで上がるかは誰にもわかりませんが、
先に借金を小さくする方法を探すのも、大切ではないのでしょうか。
情報収集して、詳しい人に話しを聞きに行って。

それと、夫婦・家族でよく話し合うことも必要だと思ったのです。
いわゆる老後の過ごし方のイメージが夫婦で異なると、
お金の使い方も異なってしまいそうですよね。

子どもたちが大学進学せずに、専門学校に行きたいといっているが、
ふたを開けてみたら、大学進学よりも学費が高かった、
なんてここともあるようですよ。
子どもがどんな職業に就きたいのか、勉強したいのか、
備えがどれほど必要なのか。

小さいうちから部屋が必要なのか、子ども一人に一部屋なのか、
将来的に子ども部屋をどう活用するのか。

夫婦だけでなく、折々に子どもたちも共に、考えていくことが必要かしら。

家づくりは、人生設計か…と今この記事を書きながら、
しみじみと思っています。

最後に、私の祖母の口癖だった言葉をご紹介させていただきます。
「借金はな、財産やっど。
身の丈に合わん借金はするといかんが、
毎月返せる借金があれば、返さんといかん、という張りになる。
借金を返すためには、働かんといかん。
働かんといかんかれば、健康でなきゃ働けん。
健康であるために、食べ物やら飲みすぎにも気を付ける。
ほら、財産のおかげじゃっどが。」

身の丈が、どの高さなのか、目に見えないことなので、
誰にとっても大変難しいことですが、経済の余裕は心の余裕。

まずは、信頼のできる「家関係」の人に相談してみると、
自分の思っていることの外側を教えてくれたり、
一緒に探してくれたり、考えてくれたりと、
物事が動き出すと思います。

家づくりを目指す、すべてのお客様が
理想の生活を含めた、家づくりの協力者に出逢えますように。

もちろん、私たちも全身全霊、ご縁あるなら頑張ります。


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