僕が医者になるまでの道のり③ ~医学部時代、印象に残った実習~

こんにちは、堀田です。
前回の記事「僕が医者になるまでの道のり②」の続きです。

今日は僕の医学部時代の授業について書きたいと思います。

医学部時代、特に印象に残った授業は、「病理学」でした。

病理学とは、健康な人の人体について解剖学で習った後に、病気になった人の人体の変化について勉強する授業です。

解剖学だけでもすごく大変なのに、今度はその臓器に起こった様々な病気について顕微鏡で観察し、死に至った原因について全臓器を調べ、レポートを提出するという実習です。

患者さんは初めて大学病院を受診してから様々な検査を受け、病気の診断・治療を受けます。最終的には重症化して命を落としてしまうこともあります。

そんな患者さんの体を、亡くなられた後に解剖して調べさせていただき、
医師の診断が合っていたのか、治療が正しかったのか、他にも病気はなかったのかどうかを調査します。

そして、その評価と診断を書き、さらに文献を調べて考察するという、一連の医師としての病気との向き合い方の基礎的なトレーニングとなる、すごく勉強になる実習です。

私が担当したのは解離性大動脈瘤という病気の方で、何度か手術をした後に、手術をしていない部分の大動脈が破裂して亡くなった方です。

その方の病気と向き合い、一つずつ検査についての診断を後追いし、手術の術式、術後管理など様々なことを調べ、実際に担当した主治医からいろいろなアドバイスをいただきながらレポートを作成することで、病を探求する
姿勢を学びました。

非常に大変ではありましたが、この実習があったおかげで、医者になってから患者さんと向き合うための基礎的能力がついたと感じています。

「僕が医者になるまでの道のり④」に続く。


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