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『氷の城壁』が全117話となったことについての勝手な想像(妄想) など

今回は、まったくの個人的(妄想的)な記事なのですが、前半部分の終わりであろう単行本第5巻のネット予約が始まった機会に、なんとなく思ったことをアウトプットしておきたいと思い、いくつかアップされている阿賀沢紅茶先生の公開されているインタビューをベースに、記事にすることにしました。
なお『氷の城壁』に、わたしがはまったことなどに関する記事はこれらを参照願います。

デビュー作品であるこの作品は、「集英社少女マンガグランプリ2018summer」において、別冊マーガレット編集部選出作品に選出されたことを受け、長編化されることになりました。
そのときの作品(本編の第10話+αに相当します)は以下のとおりです(LINEマンガ インディーズのサイトになります)。

阿賀沢先生はWebtoonとして完結済みのこの作品に関して以下のコメントを残しています。

開き直りですかね(笑)。『氷の城壁』の後半から恋愛の甘い感じを描くようにしたら、喜んでもらえたので、読者の方が見たいものを描こう、と思えるようになって。

序盤は暗い話なんですが、自分が描きたかったのは、それが解消されるところまでだったんです。でも読んでくれている人は、キャラクターがくっついているところが見たいんですよね。

実際描いてみたら、私も楽しかったんですよ。前半で描きたいものを描くことができたので、「ここまでお付き合いくださってありがとうございます!」の気持ちもありました。

集英社オンライン【漫画あり】《マンガ大賞2023第3位》話題沸騰の青春ラブコメ『正反対な君と僕』の阿賀沢紅茶「きれいなだけの恋愛漫画が刺さらなくなってきた」

この記事を読んで、当初構想では、単行本の第4巻+αで完結、と考えていたのではないか、と自分は考えるに至りました。
で、ミナトの意識が変わり始めた場面が描かれている第26話あたりで、編集さんから「評判がよいので当初構想に引き続き、2年生で恋愛の甘い感じ部分やミナトの壁が壊れることも含めて続けませんか?」(※勝手な妄想)という提案があって、後の場面でこゆん、美姫の恋の相談を受けることになる月子ちゃんという、こゆん、美姫の2人ともに個人として共感できるキャラクターを第30話、第31話で出してきたのではないか、と勝手に考えています。
あと、+αの部分についてですが、第5巻で五十嵐とこゆんが関わるシーンがでてくることになるかと思われますが、この描き方が当初構想だとおそらく別のものになったのではないかとも考えています。

加えて、第49話以降の第二幕と言える状況ができたため、甘い感じながらも紆余曲折を経ながら2組のカップルが出来ていくという、メインストーリーはもちろんのこと、こゆんの壁が氷が融けていくように少しづつなくなっていく場面も描けたのに加え、ミナトの壁の壊れ方も描くことができました。ミナトについては第25話のあたりからヒビが少しづつ入っていき、あるときいきなり大きく壊れはじめ、短期間で完全に壊れるという、新たなパラダイムも持つようになっていくという壊れ方です。

第二幕の部分がさらに好評だったので、「次の作品は、さらに多数の人に読んでいただきたいので、きわめて微細な心の動き・行動がわかり、ギャグ的要素も含めて面白味も十分あるマンガを基本に、甘い部分中心で書いてみませんか?しかもジャンプ+で。」(これも勝手に妄想)ということで、『正反対な君と僕』が産まれたのではないかと思っています。

これに対し、わたしが2大傑作のひとつとして大評価している小山田いく先生『すくらっぷ・ブック』については完結後、同雑誌で次のマンガが連載されましたが、基本路線ほぼ継承かつマジ寄り(舞台は中学から全寮制の高校に変更)といえるマンガでした。別の短編で賞を得て、おそらく全精力費やして初の長編を書き終えたあとでちょっと疲れて行き詰りを感じさせる話だったと記憶しており、立ち読みで連載は読んでも、単行本は買うまでに至りませんでした。なんとなく途中打ち切りみたいな感じでしたし。
このせいかわかりませんが、ホラー漫画など別系統の漫画も描かれるなど、大半の方が知っているようなメジャーな漫画家さんといえるほどにはなっていきませんでした。
小山田先生は残念ながらしばらく前に60歳前でお亡くなりになり(とはいえ、朝日新聞の夕刊の死亡記事でお亡くなりになったことを知るくらいですから、相当評価されていることは間違いありません)、『すくらっぷ・ブック』テイストの作品を新たに読むことはかなわなくなりました・・・。

『すくらっぷ・ブック』的な高校生以下が主人公の作品のなかで一番好きなのは、単行本『きまぐれ乗車券』ですね。LINEマンガで全12話無料で軽い気持ちで読めます。アプリを入れている方は一度お読みください。

だいぶ小山田先生の話が加わってしまいましたが、阿賀沢先生の今評判の『正反対な君と僕』については、暗い部分はオミットしながら繊細な心理状態を描くという特徴は維持しかつオモロさも維持するという、前作からはいい意味で力の抜けた作品ですので、これからも期待できるマンガ家さんとしてものすごく良い評価を継続しています。『正反対な君と僕』は少なくともあと1年半以上は連載されることとおもっていますので、タイラズマをはじめ、また新たな魅力を出していただけるものと期待しています。
ちなみに『正反対な君と僕』では、鈴木と谷のカップルを書いている回ももちろん丁寧に書いて好きなのですが、山田と西のカップル(には告白がまだなのでなりきっていないが)について書いている回が、第37話まではすべて「神回」と言えるほどの出来なので、これもうまいことしてまずは告白までなんとか引き延ばしていただきたく、鈴木と谷とのダブルデートを含めて末永く描いていただければと思っています。

もちろんすでにカップルとなっている鈴木と谷についても、さらに甘い場面をかいてもらいたく、鈴木谷回としては、最近第38話は久しぶりの☆6つ評価(=満点である☆5つ以上を超える評価)ができるくらい素晴らしいものでした。

『正反対な君と僕』については、まだ単行本化されていない部分の新しいほうからいくつかと、当面、下記のように1~12話まで無料で読めるので、気持ちを楽しみたくしたい方はぜひお読みください。

これからも『氷の城壁』については、単行本が発刊されるたびに不定期にかいていく予定です。なんとなくそのうちアニメ化もされると思っています。
9月4日(月)発売の第4巻部分は自分としては一番こころを揺さぶられる回でして、中高生本人、その親・祖父母をはじめ、高校時代を懐かしみたい方など、心から全人類読んでもらいたい話です。全カラーなのでちょっとお高いのですが、繰り返し何度も読み返すのに耐えうる作品ですので、ぜひ単行本を手にとってもらいたいと思います。

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