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海外生活中に感じた日本酒のこと

最初の記事で触れたタイ・バンコクのバーで働いていた時にお酒について感じたこと日本酒を学ぶきっかけになったことをもう少し書いていこうと思います。
2015年くらいに感じたことなので、今とは状況が違っている部分もあると思います。

タイのお店はどんなのだったのか

タイの首都バンコクにあるオーナーが日本人の日系のバー。ホテルの中にあるではなく街中にあるカジュアルなバーです。お客さんの割合は日本人、タイ人、欧米人が1/3ずつくらいでした。
現地で住んでいる人が大半で観光客も1/4ぐらいの割合でいました。

バンコクは観光地として人気で日本だけでなく世界中から来ます。お客さんとしてもさまざまな国の人が来店されます。
そんなお店で接客していて感じたことを書いていきます。

欧米系の人の日本酒に対する考え

バーで接客していてお客さんから僕が日本人だとわかると、「日本酒はあるのか?」とすぐ聞かれました。
やはりイメージとしては「日本=日本酒」なんですよね。
あと、ウィスキー好きな方からは「ジャパニーズウィスキーあるか?」ともよく聞かれました。
日本に旅行に行って飲んだことある人、海外の日本料理屋さんで飲んだ事ある人が多く日本酒の認知度意外と高いと感じました。
それはタイという土地柄アジア好きな観光客が多かったからかもしれません。アジア以外の国ではここまで認知度高くはないだろうなと思います。

徳利とお猪口で飲むスタイルということも認知度高かったです。
ただ、お猪口がショットグラスくらいの大きさなので一気飲みするものと思われている傾向もありました。
パブでよくある飲み方として。ビールを飲みながらテキーラを一気飲みする飲み方があります。そのテキーラを日本酒に置き換えて飲まれている人も一定数いらっしゃいました。

タイは一年中暑いですが、乾季の間は気温が20度を下回る時もあり肌寒く感じる時期があります。
そんな時期には熱燗を求める人がいらっしゃいました。
「日本酒は温めて飲むんだろ?それを飲んでみたい」と。
他ではないお酒の飲み方なので試してみたいのだと思います。
ウィスキーやビール、カクテルのバーなのに熱燗を週1〜2組くらいの頻度で言われたので、高頻度だなと感じていました。

お酒についての会話

お客さんと会話していくと好きなお酒の話になります。
ワインの生産国出身の方だと「俺はワインを毎日飲むし特にこの地方が好きなんだ」とものすごくこだわりがあって誇りに思って話してこられます。
普段はワインをあまり飲まれない方でも「私は〇〇(地方の名前)出身だけど〇〇(ワインの銘柄)が有名だし美味しい」としっかりとした情報は持ってる印象でした。

ここで感じた事は自国の生産物対して皆が誇りを持っているんだという熱量がある事です。
これを日本と日本酒に置き換えた時にそこまで熱量はないなと僕は思いました。それはとても寂しいことだとも思いました。自国で生産された独自の日本酒というものがあるのに全然知らないと。
この時、もっと日本酒を学んでいきたいと思いました。

日本酒の説明ができない

お客さんから「これはどんな日本酒なんですか?」と日本旅行中や日本料理やさんで飲んだ日本酒の写真を見せながら聞かれたこともよくあります。
日本人だから日本酒の事詳しいはずだと思っているからです。
お店に置いてある日本酒については説明できるのですが、そこまで全ての種類を把握してないのでなかなか説明ができません。
ラベル見て推測して「これは山廃だから〜」「これは純米だから〜」とは言えるかもしれませんがそれでは味わいの説明にはならないしそもそも「山廃」とは何?となって講義みたくなってしまいます。結果としてうまく説明ができないという状況になってしまいます。

まとめ

こうしたいくつかの日本酒やお酒についての経験から日本酒を学ぶ必要性を感じて勉強を開始しました。

今も日本酒について、うまく説明できるようになりたいと日々勉強中です。

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