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#36 ぼったくりSEOライティング

「トイレが詰まっちゃった!」

「水道蛇口から水が吹き出してきた!」

こんなときには、あわててネットで業者を検索したくなる。
だが、ネット検索で上位表示された業者にはすぐに依頼しないほうがいい。

少し前に、NHKラジオでこんな趣旨の発言がありました。

結論から先に言うと、こんなときは

①まず止水栓か元栓で水を止める
②業者を検索するのではなく、大家さんやハウスメーカーの担当者などに相談する

のが無難なのだとか。

理由は、「ネット検索で上位表示された業者には、違法な高額請求をするぼったくり業者が多いから」。

私はこれを聞いたとき、

「リスティング広告に注意しろってことね」

と思ったのですが、最近はどうもそれだけではないらしい。

近ごろのぼったくりは、お金を出して上の方に表示をさせる「リスティング広告」を利用する業者だけじゃない。

検索サイトで「本当に」上位表示される業者にも多いんだそうです。

でも、検索サイトで上位表示されるような記事を書くのって、すごく大変なんですよ。Webライターとして、少しでもSEOライティングをかじったことのある人ならお分かりでしょうが。

上位表示されるためには、「これはユーザーの役に立つ記事だ」とGoogleから評価されなくてはなりません。

そのためには、文中にやたらとキーワードを入れ込むといった小手先のテクニックではなく、サイト設計、ニーズのリサーチ、記事構成など、やらなくてはならないことが山のようにある。

なによりも、例えば「トイレ 詰まり」というキーワードを検索した人が今どういう状況にあるのか、なにを求めているのかを徹底的に考えぬく必要があるのです。

でも、そこまで力のあるライターがいる、あるいはそうしたライターを雇えるだけの経済力を有した業者が実はぼったくりだったら……。

もう、絶望しかないですよね。

「そこまで困っている人の立場を考えぬいて、上位表示させられる力があるのなら、ぼったくり業者なんかやっていないで、ライターで稼ぐ道を選んでみては?」

と言いたくなる今日このごろです。



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