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ほとりのエッセイ

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ながれのほとりが普段考えていることをつらつらとまとめたエッセイたちです。
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#23 もしも昔の文豪たちがSNSをしていたら

※下書きなしで思いつくままに書いていきます。多少の不備はお見逃しください。 「やっぱ、春は夜明けがヤバいよね。そして、読経ライブのお坊さんは声がいい人に限るわ💛」 by「枕草紙」 リア充ライフを送り、インスタ映えをねらうのが清少納言。  「あの人、知ったかぶりをしてあれこれ漢字を書き散らしているんだけど、よく見ると間違っているところもあるわよ。」by「紫式部日記」 Twitterでライバルをさりげなくディスる紫式部。  「夫に女がいるらしいから調べてみたら、どうやら

#32「強い花」は好きですか?

※下書きなしに思いつくままに書いています。多少の不備はお見逃しください。 河原を散歩していて、ひとかたまりの野生のスイセンの花を見つけました。2月といえどもまだ風は冷たく、あたり一帯もほぼ枯れ草ばかりの冬景色です。 そんな、水も肥料も決して十分ではない環境でも元気に花開くスイセン。その美しさのためか、自己愛を表す「ナルシスト」の語源にもなっているようです。 実はスイセンはとても丈夫で、かなり生命力が強い花なのだとか。手入れらしい手入れをしなくてもガンガン咲いてくれるので

#30 山に登る人

先日、図書館に本を借りにいったついでに、山に登ってきました。都会の方には意味が分からないかもしれませんが、田舎ですと居住区域内に山があるのは当然であり、散歩のついでに軽く山登りするのは日常茶飯事です。 このあたりでは、小学校の春と秋の遠足は山登り、宿泊研修でも山登り、中学校のマラソン大会は山中のドライブコースという具合に、生活と山が密着しているのです。 そして山といっても専用の登山靴や装備は必要なく、本当にウォーキングと同じような格好で皆さん、気軽に登っておられますね。

#24 方言こわい?!

※下書きなしに思いつくままに書いています。多少の不備はお見逃しください。 先日、Twitterで関西地方と関東地方における方言の解釈の違いが話題になっていました。 これによると、関西人的には「~でしょ」は敬語表現なのだそうです。 私は関西人でも関東人でもありませんが、「~でしょ」は、たしかに敬語表現には感じられないですね。 このほかにも、関西では「アホ」は挨拶代わりの言葉らしいです。 しかし関西人でない私は、そんなに親しくない人に「アホ」と言われたら、かなり落ち込む

#7「安心して旅立って」と言える社会に

障害があろうとなかろうと、億万長者だろうとホームレスだろうと、 そして、価値のない人間は排除してしまえという、 忌むべき主張をくり返す人であっても、 どんな人にでも「人権」がある。 すべての人が生まれながらに持つ、 おかしてはならない権利、「人権」。 これを守るために、 たとえどれだけ極悪非道な人間でも、法の統治に守られ、 私刑からも保護されている。 それは、人類がその歩みのなかで、 数えきれないほどの犠牲の上に勝ち取ってきた権利であるからだ。 100歳まで生きたい

#6 黒くて光るアイツを効果的に駆除する 2つの秘密兵器について

夏の夜に黒い影 それはある汗ばむような夏の夜のこと。 「ママ、あそこに大きな黒い虫が!」 うちのむすめは虫が苦手である。 とくに、夏の害虫の王者ともいえる、あの黒くてぬめりぬめりとした虫は、その名を口にすることすらイヤだという。 なのでここでは便宜上、奴のことを「G」と称する。「G7」「G12」とか、イギリスとかアメリカとかの政府のえらい人じゃないほうの「G」である。 母VS「G」のガチンコ勝負 いま、母であるわたしに課せられたミッションとしては、とにもかくにも「

#5 母と子の「サンクスツアー」初観戦で得られた知見3つ

※これは2019年7月のお話です。 わたし「浅田真央ちゃんのアイスショーのチケットが取れたけど、席は立ち見。ショーは80分間。さらに、電車で往復5時間以上かかるけど、どうする?」 娘「行く。(即答)」 こうして、母&小学生娘、弾丸日帰りスケート観戦ツアーが決行された。 知見①推しは、推せるときに、推せ!2018年の春ごろ、わたしは猛烈に後悔していた。 それは、毎年夏に名古屋で開催されているアイススケートのショー、「The アイス」についてのことだった。 このショーは、

#4 誤字、それは「印刷事故」の世界

印刷会社で8年働いていたので、「原稿の誤字、それは印刷事故」という認識がある。 だって、間違った文字が大量に紙に印刷され、製本され、お客さまの手元に行ってしまうから。そして、その印刷物がお客さまの手元に未来永劫残るかもしれないから。 文字をまちがえただけなのにもしも納品した印刷物に誤字があったら、悪くて刷り直し、寛容なお客さまだったら、シール貼りなどの修正対応か、値引き対応に。 なので、新入社員時代、本来の配属部署(編集部門)では役に立たない我々新人は、なにかにつけて工

#47 君の呼び名は。

先日、Twitter上のスペースにて、ライターさん同士の対談がありました。 その中で、先輩ライター(30代独身)が、後輩ライター(20代既婚)のパートナーさんのことを「お妻さん」って呼んでおられたんですね。 これを聞いたとき、わたしは一瞬何を言っているのか分かりませんでした。でも、そこから続く二人の会話を聞いているうちに、これはまさしく、 「日本語には結婚相手を呼ぶためのふさわしい敬称がない問題」 であることに気がつきました。 日本人男性がパートナーを指して呼ぶ名称

#46 国歌セイチョウ⁉

もうすぐ、わが子の卒業式。 しかし、昨今のご時世により、在校生の出席はなし、列席できる保護者も1人までとなっている。 しかも、最近子供がYouTubeでこちらを見まくっているので、せっかくの感動的な歌がダイエット推奨曲にしか聞こえない弊害が起きているし。 なぜか着用するたびにきつくなっている礼服が、まだちゃんと着られるかどうかも確かめておかねば…。 ただ、学校から配付された卒業式についてのプリントをよーく見直してみると、見慣れない言葉が書いてあった。 「国歌清聴」「

#45 ライター人生相談

先日、Twitterのスペースにて、Webライターさん同士の対談がありました。 表向きのタイトルは、一定の成果を収めたWebライターが今後どのようにしてビジネスを拡大していくかでした。しかし、終盤に差し掛かるころには、なんだか少し風向きが変わってきたように感じたんですね。 あくまでもわたし個人の印象では、悩める若手Webライターが先輩に今後の生き方の相談をしているような感じに聞こえました。 とはいえ、そのWebライターさんは最高月商160万円だの、コンテンツの累計売上が

#44 言葉の力

今はむかし、私が中学生だったころ、教科書にある文章が載っていた。 それは大岡信さんの「言葉の力」という作品である。 そのなかで印象に残っていたのが、ある染色家の方が染められた桜色の着物についてだった。 「そのピンクは淡いようでいて、しかも燃えるような強さを内に秘め、はなやかで、しかも深く落ち着いている色だった。その美しさは目と心を吸い込むように感じられた。(中略)この桜色は一年中どの季節でもとれるわけではない。桜の花が咲く直前のころ、山の桜の皮をもらってきて染めると、こん

#42 ラビット ラビット

わたしが所属させていただいているオンラインサロン、校正部にて、新しくイメージキャラクターが誕生し、その名前が発表されました。 可愛らしいウサギのキャラクターは、エダユカさん(@edayukaXD)のイラストによるもの。 そして名前は校正部員からの募集&投票で決められました。 部員ならだれでも自由にネーミングを提案できるということで、わたしも張り切って名前を考えたのですが……。 「お世話役のつっきーさん、ウサギ、つきのうさぎ、いや、これではセー〇ームーンじゃないか。とい

#41 呪術かあさん

子どもが家庭科で裁縫の授業を受け、作品(?)を持って帰ってきた。昨今は家庭科も調理実習ができないらしく、じゃあ、どうしているのかと聞いたら、「エア調理実習」とかいう、すばらしく面白味のない授業をやっているらしい。 しかし、本人いわく、もっともイヤなのは裁縫なのだという。 「裁縫なんて習って、将来、どんな役にたつの?」 確かに、家族の晴れ着を全て手縫いしたわが祖母の時代とは違い、いまどきの主婦は裁縫のスキルなどなくても、どうにか生きていける。 ただ、一つの例外を除いて。