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生きちゃった 感想

あらすじ

幼馴染の厚久と武田。そして奈津美。学生時代から3人はいつも一緒に過ごしてきた。そして、ふたりの男はひとりの女性を愛した。30歳になった今、厚久と奈津美は結婚し、5歳の娘がいる。ささやかな暮らし、それなりの生活。
だがある日、厚久が会社を早退して家に帰ると、奈津美が見知らぬ男と肌を重ねていた。その日を境に厚久と奈津美、武田の歪んでいた関係が動き出す。そして待ち構えていたのは壮絶な運命だった。(公式サイトより)

感想

学生時代から一緒に過ごしてきた厚久と武田と奈津美。やがて厚久と奈津美は結婚し、娘と3人で暮らし始めます。しかしある日を境に厚久と奈津美、武田の関係は淀みを見せます。

周囲の人物の理不尽な振る舞いに対して、厚久は自分に興味がないのか傍観者のような視点。厚久に限ったことではないですが、自分のために怒れない人間は優しいからではなく不器用のため、感情表現を妥協、放棄してしまうのだと思います。
多くを語らない厚久の心を汲み取り、代弁する立ち回りを見せる親友の武田によって今まで沈めていた本当の気持ちに気付き向き合います。

冴えない厚久を不本意ながらも自分と重ねつつ、よき理解者がいることを羨ましくも思いました。


「生きちゃった」
ほとり座にて11/7~11/20に上映予定です。
皆様のご来館をお待ちしております。

清水

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