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高野山法徳堂/空海と高野山の魅力を独自の視点で伝えています。
2021年2月2日 05:23
前回は、五鈷杵の解説の前段階の説明として、「五智」についてご説明させていただきました。1分程度で読める量にするのを目標としているため、まだ五鈷杵を説明するには前提となる考えを解説する必要があります。ですので、今日は「五悪」について解説します。五欲煩悩の代表的なものとしてあげらるのが五悪です。五悪とは、殺生殺生(せっしょう)・偷盗(ちゅうとう)・邪淫(じゃいん)・妄語(もうご)・邪見(じ
2021年1月22日 18:37
五鈷杵の解説を考えていたのですが、解説にあたり「五智」の説明が必要になります。ですので、まずは五智だけを取り出して解説します🙏五智とは、存在するすべての智慧を5種類に分類したもので、物事や起こることの本質を理解して、是非や善悪を見極める智慧を意味します。では、具体的にあげていきます。五智とは法界体性智 ほっかいたいしょう宇宙に存在するすべての智慧大円鏡智 だいえんきょうち
2020年3月31日 04:45
高野山法徳堂です。今日ご紹介する空海のことばは、それ釈教(しゃっきょう)は浩汗(こうかん)にして際なく涯(がい)なし。一言(いちごん)これを蔽(おお)えばただ二利(にり)ありこれはどういう意味かといいますと、仏教の教えは、際限なく広大な教えであるが、一言でこれを表せば”二利”に尽きる。ここでいう「二利」とは、自利と利他の2つを指します。利というと、経済的な利益や金銭的な利益
2020年3月21日 08:15
From: 高野山法徳堂今日ご紹介する空海の言葉は、、、始めあり終りあるは、この世の常の理(ことわり)、生者必滅はすなわち人の定まる則(おきて)なり。(大日経開題)これは現代風にいうとどのような意味かといいますと、始めがあるものには終りがあるのが、この世のルール。どんな人にでも死は平等に訪れます。のような意味合いでしょうか。これはあるすばらしい人格者であった女性が亡くなっ