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仏教の教え 空海の言葉

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どの宗教を信じるかによらず、仏教の教えや空海の言葉からは多くのことを学ぶことが出来ます。
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#名言

波浪の滅生はただしこれ水なり、一心は本より堪然として澄めり

波浪の滅生はただしこれ水なり、一心は本より堪然として澄めり

From:高野山法徳堂

出典秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)

読み方波浪(はろう)の滅生(めっしょう)はただしこれ水なり、 一心(いっしん)は本(もと)より堪然(たんねん)として澄(す)めり。

解説風雨で水面がざわめこうとも、心は水の底と同じように安定して澄んでいる。

風雨とは煩悩に端を発する心のざわめきを指していて、表面的に心がざわめくことがあるとしても、心の本質は穏やかなもので、煩悩を取り除

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身は花とともに落つれども、心は香とともに飛ぶ。(性霊集)

身は花とともに落つれども、心は香とともに飛ぶ。(性霊集)

高野山法徳堂です。

今日、お届けする言葉はこちら、、、

身は花とともに落つれども、心は香とともに飛ぶ。

どのような意味かといいますと、

体は花とともに落ちたとしても、その心は花の香とともに漂う。

といった意味になるでしょうか。

これは花を人間の体に例えています。
落ちるとは、人が亡くなることを指しています。

落ちた花も、すぐに香りを失うのではなく、しばらくの間、落ちた花のまわりに香り

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