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仏教の教え 空海の言葉

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どの宗教を信じるかによらず、仏教の教えや空海の言葉からは多くのことを学ぶことが出来ます。
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2020年4月の記事一覧

嫉妬の心は彼我より生ず。平等を得ればすなわち嫉妬を離る。

嫉妬の心は彼我より生ず。平等を得ればすなわち嫉妬を離る。

こんにちは。高野山法徳堂です。

高野山も暖かい日が続くようになってきました😊

さて、今日お届けする空海の言葉ですが、、、

嫉妬の心は彼我より生ず。
平等を得ればすなわち嫉妬を離る。

どのような意味かといいますと、、、

嫉妬をするのは、自分と他人を分けて考える事から生じます。
他人も自分と同じであると気づけば嫉妬の心も消える。

彼我(ひが)とは、他人と自分を分けることを指します。

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毒箭を抜かずして、空しく来處を問う。(性霊集)

毒箭を抜かずして、空しく来處を問う。(性霊集)

おはようございます。高野山法徳堂です。

今日、ご紹介する空海のことばは、

毒箭(どくぜん)を抜かずして、空しく来處(らいしょ)を問う。
(性霊集)

どのような意味かといいますと、

毒の矢が刺さったのを抜かずに、矢が飛んできた方向ばかりを気にする。

毒箭とは、毒の矢という意味で、直接、害をもたらしている事柄のことを例えています。来処とは、その矢が放たれた場所のことを指します。

矢がどこか

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