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毒箭を抜かずして、空しく来處を問う。(性霊集)
おはようございます。高野山法徳堂です。
今日、ご紹介する空海のことばは、
毒箭(どくぜん)を抜かずして、空しく来處(らいしょ)を問う。
(性霊集)
どのような意味かといいますと、
毒の矢が刺さったのを抜かずに、矢が飛んできた方向ばかりを気にする。
毒箭とは、毒の矢という意味で、直接、害をもたらしている事柄のことを例えています。来処とは、その矢が放たれた場所のことを指します。
矢がどこから飛んできたかも重要ではあるが、まずは刺さった毒の矢を抜くことに専念しなければ、死に至ってしまう。という意味です。
現在、新型コロナの感染が拡大し、アメリカと中国はお互い、原因の押し付け合いを始めています。
不測の事態が起こったときは、重要なことを見極めて、優先順位をつけて対処しなくてはならないことを示唆しています。
致命的な状況であるほど、冷静な判断を心がけたいものです。
ー高野山法徳堂
PS
新型コロナの感染予防で各地で手水舎が閉鎖されているようです。
参拝時の心身を清めるための塗香を利用する方が増えています。
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