見出し画像

強くない(2)

初めて過呼吸を起こしてから

1、2日後

また過呼吸を起こしてしまいました。



両親に連れられ救急病院へ。

その日のことはあまり覚えてません。

母が言っていたことが自分の記憶として残っています。



お医者さんから

「過換気症候群です」

「年頃の女の子にはよくあることなんです」

「薬はあるけれど、若いあなたにはまだ渡したくない」

そう言われたそうです。



いいお医者さんに診てもらったと思います。

大人になった今、あのとき薬を渡さないでくれてありがとうと思います。



(その後、精神安定剤と言われるものを処方され少しだけ頼ったことがありますが、

たしか2回しか飲まなかったと思います。)







過換気症候群は極度な精神的ストレスにより引き起こされると言われています。



過呼吸を起こさない1番の解決策は

精神的ストレスを取り除くこと。




だけど、私がダメだったところは

精神的ストレスの原因がわからないことでした。



対処しようがなかったんです。



その上、頻発する過呼吸への

恐怖と不安で押しつぶされそうになってしまい、



私、死んじゃうのかなぁとさえ

ぼんやりと思いました。





「上手に呼吸できなくなったらどうしよう」

という不安が常に付き纏い、

部活でクラリネットを吹くことさえも怖くなった時期もありました。




いつ過呼吸が起こるかわからなくて

何をするのも怖いんです。




「息をする」っていう

なんら意識することではない

当たり前のことが

不安で仕方ないんです。




とても怖かった。




普通に呼吸をすることも

当たり前じゃないみたいですよ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?