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確定拠出年金って?

確定拠出年金が何者なのか、年金って書いてあるけど・・・特に若い方だと意外と分からないことが多いのではないでしょうか。

というわけで「確定拠出年金」の解説をしたいと思います。なるべくわかりやすく抑えておくポイントを解説していきます。

確定拠出年金(企業型・個人型)はMy年金

結論から言うと確定拠出年金はあなた自身の年金のことです。
原則、60歳までは自己責任で運用することが運命付けられた資産となります。その姿は運用者が異なるだけで、まさに年金と同様の側面を持った資産といえます。
※企業型・個人型の違いについては後述します

確定拠出年金(企業型)は退職金の代わり

そして確定拠出年金(企業型)は退職金代わりとなるため、あなた自身で退職金を運用することになります。但し、確定拠出年金が退職金の全額とは限りません。どれくらいの割合となっているかは企業によって異なります。
※定年前に退職しても60歳になるまでは原則引き出し不可

このような制度体系となった細かい説明は省きますが、昨今の景気悪化、そして企業側の運用成果の悪化により、十分に退職金としての役割を果たせないケースが発生しています。このため、自助努力による運用制度が採用されているといえます。
※参考記事「確定拠出年金と退職金の違いとは?」
https://www.resonabank.co.jp/nenkin/ideco/column/difference-of-401k-severance-package.html

年金は「3階建て制度」

では確定拠出年金がMy年金、また退職金の一部と分かったところで、日本の年金制度の体系と合わせて理解していきましょう。

日本の年金制度は「階数」で例えられることが多く「3階建て制度」と言われています。それらをまとめたのが以下の図になります。

会社員は「従業員(第2号被保険者)」に注目してください。
1階が「国民年金」2階が「厚生年金」となり、公的年金と言われる部分です。3階が「DB・DC・IDeCo・個人年金保険」で私的年金と言われる部分になります。上の図より、確定拠出年金は私的年金の一部となっているため、公的年金とは別建ての加入となります。

そして私的年金は企業によって制度のばらつきがあります。DBのみを採用、あるいはDCのみを採用している企業。またはDB・DCの両方を採用する企業など、私的年金部分は企業によって様々です。あなたの所属している企業の私的年金制度を、いま一度確認してみましょう。

企業型・個人型の違い

先ほどの年金制度の体系図を見ると、確定拠出年金には企業型・個人型という2つの型があることが分かります。この2つの違いですが、少々乱暴に説明すると、企業から用意されたものをあなたが運用するか、あなた自身の意思で運用設計するかの違いになります。運用することはどちらにも共通しており、企業型(DC)と個人型(IDeCo)の別建てで加入することも可能です。

◆確定拠出年金の企業型と個人型の違い

上記の図を見ると、企業型は個人で行うことが商品選択のみですが、個人型は加入~支払~商品選択までを個人で行うことが分かります。このように個人型は、企業型とは別の形となります。このため、あなたが企業型(DC)のみの運用で将来の資産形成が不安な場合は、個人型(IDeCo)に加入して運用していくことで更なる資産形成をすることが可能です。

◆まとめ

今回のポイントをまとめます。
・確定拠出年金はMy年金、かつ退職金代わりである
・確定拠出年金には企業型と個人型がある
・企業型は用意された商品を選んで運用を行う
・個人型は自分で加入、支払、運用を行う
・国民年金、厚生年金は「公的年金」
・確定拠出年金は「私的年金」の一部

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