「majiko」という逸材を褒め倒す前の、その序文のようなもの

 世の中に音楽というものはもう一生かかっても聴ききれないほどある。なんなら今日もどこかで新しい音楽が生まれている。はず。そんな中で多種多様なアーティストが生まれて、運命的ともいえる出会いを経て、僕たちは一生の中で聴く音楽を決めていくわけだ。

 ――僕はある日、運命的な出会いをした。何年前だったかは忘れたけれど。そしてどんな出会いだったかも、正直言うと細かく覚えてないけれど。なんだそれ。だけどその出会いはビッグバンみたいに、今でも続いているほど衝撃が大きくて、重要で、僕の人生に大きな変化を与えた。

 出会ったのは間違っても、魅力的で惹かれる異性――語弊があるけど頑張れば手の届く身近な人とかね――とか、かわいい犬とか、小洒落た文房具とか、ひそかな詩集とかではなくて。今までの話からして理解していただけると思うけど、それはとあるアーティストだ。その当時はまだ「歌い手」と呼ぶのが相応しいか。

 その運命の相手の名前は「まじ娘」。ニコニコ動画発のアーティストだ。その当時は、彼女が「majiko」として、1人の表現者として、大きく翼を広げるようになるとは思ってはいなかったけれど。

 なんだか小説の書き出しのようになってしまったけれど、それはいいとして。これから先、その「majiko(まじ娘名義含め)」というアーティストについて、いくつか文章を書きたいと思った。だけどその前に、なぜ書こうと思ったかを少しだけ書き残しておく。

 端的に言うけど、僕は彼女のファンだ――ファンの意味するところは以前記事にしたからよろしければどうぞ――。majikoというアーティストが生み出す作品に魅了され、追いかけ始めて数年経つ。もちろん僕よりもmajikoを長く追いかけて、僕よりも彼女をよく知っている方、愛が深い方がたくさんいることは承知の上で、それでも僕なりの愛を書き残したいと思った――なんだか愛愛言いすぎて重い人みたいになっているけど無視してくれ――。で、その理由なんだけれど。僕は音楽の中でも「歌詞」が好きで、好きなアーティストの歌詞を解釈しては、ネットで他のファンの方の歌詞解釈を読んでは、それの持つ感動に打ち震えている。majikoもその例外ではない、と言いたいところなのだが。

 彼女はまだ発展途上のアーティストだからか、「歌詞を解釈したよ!!」みたいなファンの方のネット記事は検索してもあまり出てこない。(追記:noteではちょいちょいあるっぽい) それに伴って僕自身の歌詞解釈の幅は狭い状態が続いている。僕はmajikoのファンだから、彼女の曲の解釈の幅を広げたいと思うのは当然だろう。そのためにはネット記事を増やすことが望まれる。増やすためにはより多くの人が一歩を踏み出さなければならない。だから、僕が一歩踏み出そうと思った。majikoに関する記事を、ファンからの目線での記事を書こうと思った。

 文章を書くのは上手くないし、きっとその内容は僕の経験や知識に基づいた、独りよがりのものになるだろう。そして素晴らしいものが書けるとも思っていない。ただ、ほんのきっかけになればいいと思う。広大なネットという海に一滴の雨が落ちたところでなにも変わらないかもしれないけれど、小さな希望ってことで。

 これから書くのは歌詞解釈が主だと思う。ただ単に魅力を語るだけのものも書くつもり。そして他人に読んでもらうため、というより自分の考えをまとめるため、という思いのもとに書く予定だ(もちろん読んでもらえれば嬉しいし、それなりに他人向けという意識はするつもり)。上げた記事はあくまでいち個人の、いちファンとしての思いの結晶だ、ということだけ書いておく。書き慣れたら、他のアーティストの記事も書いてみようと思うけれど、それはまあそのうちってことで。

 自分の解釈をちゃんと言葉にしたことはないから、どんな記事になるか、今の僕にもわからない。わからないけれど、読んで頂いた方には、ぜひあなたの声をきかせてほしい。majikoの曲の歌詞解釈をしてほしい――もちろん他のアーティストもね――。そして皆さんで「majiko」という逸材を褒め倒しましょう。心ゆくまで。

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