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マッドパーティードブキュア

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ドブヶ丘で戦う魔法少女たちのお話です。
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2024年1月の記事一覧

マッドパーティードブキュア 126

 喉を動かして、声を出すと、次第に世界にまとまりが戻ってきた。心配そうに覗き込むメンチと…

海月里ほとり
5か月前
1

マッドパーティードブキュア 125

 目が回る。目が回る。  意識が細かく分解されて、空間に拡散していく。意味のある塊が、無…

海月里ほとり
5か月前
1

マッドパーティードブキュア 124

「どうぞ」  机の上に置かれたのは、予想通りに得体のしれない物体だった。  テツノは首を傾…

海月里ほとり
5か月前
1

マッドパーティードブキュア123

 どうする? と、テツノはメンチの顔を見た。メンチは険しい顔をして頭をふる。 「信用でき…

海月里ほとり
5か月前
3

マッドパーティードブキュア 122

「なんだぁ? 今のは」  よろよろと立ち上がりながら、メンチが尋ねた。影がうずくまりなが…

海月里ほとり
5か月前
2

マッドパーティードブキュア 121

 集落は比較的、無秩序ではないように見えた。  空は黄昏の橙色。家のような建物から明かり…

海月里ほとり
5か月前
1

マッドパーティードブキュア 120

「なに?」  聞き返すテツノの言葉が聞こえなかったのか、メンチはずんずん先を歩き出す。 「一人で先に行くと危ないですよ」  影はため息をついて、メンチの後を追う。ぶつ切りになった会話に不満と不安を覚えながら、テツノは女神の手を引いて影の後ろについて歩き始める。肩越しに後ろを振り返る。レストランは影も見えない。 「それじゃあ、わたしたちをどこに連れていくつもりなんですか?」 「もうすぐ着くと思いますよ」  影は空を見上げながら言った。つられてテツノも空を見上げる。先ほどから変わ

マッドパーティードブキュア 119

「この先には何があるんだ?」  先を歩くメンチが、影に尋ねるのが聞こえる。 「ずっとこんな…

海月里ほとり
5か月前
1

マッドパーティードブキュア 118

「なんだか、よくわかんなくなってきたな」  メンチは頭が混乱してくるのを感じた。難しい話…

海月里ほとり
5か月前
1

マッドパーティードブキュア117

「あの野郎!」  メンチが罵りの声を上げた。影が不思議そうに返す。 「ご存じの方ですか?」…

海月里ほとり
5か月前
1

マッドパーティードブキュア 116

 店の外は窓ガラスを通してみた時よりもずっと奇妙な世界だった。  鳥が地を這い、犬が空で…

海月里ほとり
5か月前
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マッドパーティードブキュア 115

「おねえさん達、どちらまで?」  果てなく続くテーブルの一つから、メンチたちに呼びかける…

海月里ほとり
5か月前
1

マッドパーティードブキュア 114

「ねえ」  口を開いたのはテツノだった。窓の外に目をやりながら、わくわくした口調で続ける…

海月里ほとり
5か月前
2

マッドパーティードブキュア 113

「お客様」  ぬっとテーブルに影が差した。背の高いウェイターが席の傍らに現れていた。その手には水差しが握られている。 「店内での暴力行為はお控えください」  天井の上の方、見えない上空からウェイターの声が降ってくる。出鼻をくじかれて、メンチは椅子に座りなおした。 「お水のお替わりはいかがですか?」 「ああ、それじゃあ、お願いしやす。メンチさんと、兄ぃももらいやすよね?」  ズウラは黙り込む二人の前から空のグラスを取り上げてウェイターの前に置いた。かつんと乾いた音が響く。 「お