マッドパーティードブキュア 122
「なんだぁ? 今のは」
よろよろと立ち上がりながら、メンチが尋ねた。影がうずくまりながら三人を見下ろし答えた。
「どうかしましたか?」
「どうかも、もクソもねえだろうが。死ぬかと思ったぞ」
テツノはメンチの腕に縋る。斧を持ち上げようとする力を感じて、さらに体重をかけると、腕は止まった。
「なんだったんですか? 今のは。すごい音が聞こえたのですけれども」
「そうですか? 今、私たちは、あーちょっと情報の共有をしただけなんですけど」
「あ? それがあんなでけえ音になるのかよ」