マッドパーティードブキュア 59
「この街の混沌は存在するものすべての要素を内包しています」
足がかしいで斜めになった天板に肘をついて、セエジは言った。マラキイとズウラ、メンチとテツノの四人もテーブルを囲み、セエジの顔を見つめている。女神もテーブルに着いてはいるが、テツノの隣でうとうとと舟をこいでいる。
五人の顔を見渡して、セエジは言葉を続ける。
「なぜなら混沌とはランダム性の極端でありあらゆるものの組み合わせを作りうるからです」
「つまり、どういうことだ?」
マラキイは額に皺を寄せて尋ねる。マラキイは