2021年 1月

2021年が始まった。始まってすぐに夜の新宿を歩くことが罪になるなんて思わなかった。緊急事態宣言を受けて、わたしの予定は大きく狂った。歩きたい歩きたい歩きたい。だけど感染してしまったら、生きていることさえ難しくなってしまうから。逢いたい人にますます逢えなくなってしまうから。だからsnow jamでも流して深夜から明け方の自分の時間を過ごす。

年末年始に休んで気がついた事がある。
日々の仕事を120%の力を費やしてやっていかなくてもいいのだということ。手を抜いていい仕事じゃない。だけど身を削って、心もぜんぶ仕事に向かわせて、訳がわからないくらい疲れてへとへとになってしまう程はがんばらなくてもいいのだと、やっと思う事ができた。明るくて元気な振る舞いをずっとやるのは限界が来てしまうし。
慣れてきたから、うまくやる術を身につけてきたというのもある。だけどいったん仕事を離れて休んでみないと気づけなかった。6日間の休みにゆっくりと過ごせた事は幸運だったと思う。

そしてもう1つ。
仕事がわたしのすべてじゃない。
仕事がわたしの最優先事項じゃなくてもいい。
そんな当たり前の事。
当たり前なのに少しもそうは思えなくて、プライベートを犠牲にすることも厭わなかった。その方が周りにも喜ばれるし。心配されることも多くて、みんなやっていることなのに?と不思議に思っていたけれど、たとえば結婚を先延ばしにしてまで仕事を優先しなくても良いのだと、やっと思う事ができた。私生活の大きな変化は、それに伴う働き方の変化はもちろん4月がベストだけど、別に4月じゃなくても構わない。4月じゃなくても死ぬ訳じゃない。だけど今強行突破して都内へ行ったら、死に近づく可能性が高まる。そして、都内に行くという行為自体を大きな罪だと職場で責められるのは火を見るよりも明らか。

わたしはわたしの好きな自分でありたい。
そのせいで恋愛が終わるのだとしても、仕事で責められるのだとしても、自分で自分を肯定できるうちは進んで行ける。

今じゃなきゃだめだと思うことを、勇気を出して先延ばししてみたい。
周りに望まれるからそうするのではなく、自分で選んでそうできたらいいなと思う。



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