見出し画像

またWBFの今後をぼんやり考える

これの続編ということになるのかな。

1.全体の整理

2020年4月、コロナ禍が始まり、早々にWBFホテル&リゾーツ株式会社及び株式会社ホワイトベアーファミリーが民事再生の申し立てをおこなった。その後、星野リゾートがスポンサーに就任。民事再生の対象には含まれていないWBFリゾーツも含め、結局、WBFグループは以下のように3つに分割された。

①WBFホテルマネジメント
WBFホテル&リゾーツ株式会社から、ホテル事業を切り出した新設会社で、星野リゾートが株主。いくつかの物件はOMOにリブランド。リブランドに際しては主には共用部をいじっているので、数千万程度の追加コストは発生しているはずだけど、WBFという負のイメージが付いてしまったところから星野のOMOというピカピカのブランドに変えられるのであれば、将来的な売り易さという観点も相まって、ファンド系のオーナーなら喜んで追い銭を払う気がする。

②リゾーツ琉球株式会社(旧WBFリゾート)
民事再生の枠組みの外で、日本成長投資アライアンスと福岡キャピタルパートナーズのそれぞれのファンドによる共同投資先となった。こちらはWBFの名前は使えないようで、WBFという名前が付いているものは基本的にはリブランドしている。

③株式会社ホワイトベアーファミリー
純粋な旅行会社としての残った部門。上記の通り、ホテル部門は2つに分かれ、それぞれ別なスポンサーが付いたが、この会社は民事再生手続きを終結させて、今も再生後の会社として普通に営業している。

2.個別ホテルの状況

旅行会社としてのホワイトベアーには特に興味が無いので、自分の興味の対象であるホテルについて、それぞれの状況を見ていくことにする。

ここから先は

3,080字 / 1画像
この記事のみ ¥ 500

この記事が参加している募集

サポート→ホテルで使う→note→サポートというサイクルが回ると素敵ですね。