母を看取りたい#5

入院中のとしちゃん(母)に逢いに、毎日夕方面会に行っています。
今日は検査で昼食抜きだったらしく、晩御飯のお蕎麦を喜んで食べていました。半分だけですけど。

入院期間も気づけば1ヶ月が経過。
最近は、病院にいるのか家に居るのか分からなくなる日があります。
今日も晩御飯を食べながら「お父さんはどこに居るの?どうしてご飯なのに降りてこないの?」と言っていました。

つい一昨日、としちゃんは廊下側の部屋から窓際の部屋に移動しました。
窓際は外が見えて、気分転換にもなっていいと思えたのですが
夜間にトイレに起きると、元の廊下側の部屋に入ってしまったそうです。
その部屋にいた女性の患者さんはとてもいい方で、怒ったりしなかったのでありがたかったです。
看護師さんから元の廊下側に戻しますと言われました。
夜「おとうさーん、ご飯よー」と呼んでいる事があると聞きました。

今日も父が面会に来たはずなのですが、覚えていません。

先週は早く帰りたいと、私たちの後をついて来たり強気でしたが、先週末辺りから、今いる場所が家くらい落ち着いちゃっているようです。

だんだん、病院が家になりつつあるので、早く本当の家に帰って来て欲しいのですが、ドレナージされている排液の色を見る限り、まだまだ赤くて、2週間経ってもこの色なのかと退院できる日は来るのか不安になります。

先週、担当して下さっている看護師さんにお会いでき、心配な事はないかと聞かれたので
「主治医の先生が誰なのかも分からないし、説明もないままお任せしている事が不安です。何かあった時に初めてお会いして説明を聞く事になると家族として後悔でしかないので、一度現状を聞かせて欲しい」と伝えました。
時間は調整してくださるそうです。
少しホッとしました。

胆管がんだと言われて、肝膿瘍の治療をしなくてはならなくなって、時間はどんどん経過しています。
進行の早い胆管がんは発見したときで7×7の大きさでした。
今、胆管がんを診てくれている医師はいないので、これがどのくらい進んでしまっているのか心配しています。
としちゃんと過ごせる日々がどんどん短くなる気がして、逢わずにいられないのです。

ドレナージのチューブが入っているので
としちゃんはずっとお風呂に入れていません。
明日行ったら洗髪台を使わせてもらえるのか聞いてみようと思います。
髪の毛をきれいにしたら、としちゃんも気分転換になるような気がします。

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