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「相模原障害者施設殺傷事件」の映画公開で思う事

SNS「X」で知った映画作品の紹介に"実際の障害者施設殺傷事件を 描いた小説を映画化! 2023年、世に問う大問題作が放たれるー"

2016年(平成28年)7月26日未明に神奈川県相模原市緑区で発生した大量殺人事件は世間に大きいな反響を与えて障害者福祉に関わるものが忘れてはいけない事件です。

2015年1月から5年間障害者グループホームに関わっていて、話しが出来ずに暴れる利用者を前に疲弊した事や無力さを感じた事もあります。

その事が大事件の凶行につながりはしないけど、人は弱いもの我が身に危険が及べば逃げる行為として精神疾患に陥るか反撃行動に出て身を守ります。

障害者施設の虐待の記事を目にしますが、組織ぐるみの虐待が日常化して1個人ではどうしようも無い状態もあるようですが、障害者同士でも軽度の方は中度の方に中度の方は重度の方へのいじめがあるとも聞きます。

組織自体で虐待が常態化する前に何故暴走を止めれなかったのか?相模原の事件では1人が凶行に及んだ心の闇を考える必要があると思います。

重度障害者と関わるなかで掴みかかったり噛みつき行動をされる方が居たり、肉体的な攻撃は無くても精神疾患等でとても厳しい言動をされる方もいます。

1人では乗り越えられなかったと思う事が当時の同僚や上司との1晩かけたり長時間の話しで共感や理解を感じで乗り越えたように思います。当時とは組織体も規模も大掛かりになった今、その時ような同僚や上司がいるかは分かりませんが経験を生かして疲弊した方の話しが聴ければと思っています。

実際の障害者殺傷事件を題材に、2017年に発表された辺見庸の小説「月」。

本作は、『新聞記者』、『空白』を手掛けてきたスターサンズの故・河村光庸プロデューサーが最も挑戦したかった原作だった。

それを映画化するということは、この社会において、禁忌タブーとされる領域の奥深くへと大胆に踏み込むことだった・・・。

オファーを受けた石井監督は、「撮らなければならない映画だと覚悟を決めた」という。その信念のもと、原作を独自に再構成し、渾身の力と生々しい血肉の通った破格の表現としてスクリーンに叩きつける。

そして宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった第一級の俳優陣たちもまた、ただならぬ覚悟で参加した。本作は日本を代表する精鋭映画人たちによる、最も尖鋭的な総力をあげた戦いだといっても過言ではない。

もはや社会派だとか、ヒューマンドラマだとか、有り体の言葉では片づけられない。

なぜならこの作品が描いている本質は、社会が、そして個人が問題に対して“見て見ぬふり”をしてきた現実をつまびらかにしているからだ。本作が世に放たれるーそれはすなわち、「映画」という刃が自分たちに向くということだ。覚悟しなければならない。そう、もう逃げられないことはわかっているからー。 

「月」公式サイト


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