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なぜ重度障害者と関わりたかったに気づいて

障害者介護との出会いと別れ、再開

運命の転機が起きたの50歳になった2014年末でした。それまで半世紀に渡ってエンジニアとしてまた施工管理職(現場管理)として日本各地を転々をする生活でした。

仕事の間に障害者ボランティアをしたり、知的障害者の介護アルバイトをしていましたが本職として本格的に関わるのは定年後と思っていましたが、ブラック企業と言われる会社に入ったのをきっかけに介護職への転職と言うか転身が一気に起きました。

2015年1月から介護職業になり重度の発達障害、知的障害の方の担当になりました。ベッド生活をされる方が3人居るフロア勤務をする中で担当する方以外の2人が病院で亡くなりました。

担当する方から何となく感覚的に「もういいよ、やりたかった事をやって」のメッセージを受け取りました。そして2019年の末に5年勤めた障害者支援(介護)から去りました。

翌年2020年1月からアルバイト経験のある障害児デイサービス勤務になりました。2年の勤務で児童指導員の資格取得が出来ると知り2022年12月を目指していました。

予期せぬ出来事が起きて2020年10月末に急遽退職になりこれまでに経験しなかった1ヶ月の無職期間が発生しました。

障害児、者の介護の仕事を求めて転職エージェント経由で探しましたが条件に合うところが見つからずに、未経験の高齢施設を視野に入れると数件見つかりました。

その内1社に2020年12月から入社しましたが慣れない高齢者対応のストレスで4ヶ月後の2021年3月末に退職しました。

障害者介護の仕事は難しいと思いつつ転職フェアの特典になる図書カードを入手するためにいくつかのブースに立ち寄りました。数ヶ月後にブースに立ち寄った数社からオファーがありました。

内1社が①障害者介護と高齢者施設勤務の併用②6ヶ月の有期雇用をの条件を受入れて念願の障害児、者の仕事に就く事が出来ました。

念願叶ったと思いきや7ヶ月後の2021年10月末に予期せぬ退職の話しが出ました。直ぐではなく3ヶ月の雇用更新の話しもあり2021年末までの余裕期間がありました。

今思えばこの時に天から障害児、者と心底関わりたいかのお試しがあったように思います。転職先を探す中で自宅近くで給与条件が良い「高齢者」デイサービスの求人が目に入りました。

条件のみで思いとは異なる高齢者施設を選択しました。そこの人間関係は良かったのですが苦手な送迎がありメインにあってそれが悩みで管理者と相談しました。

その結果かは分かりませんが半年後の2022年5月から老人ホームに勤務になりました。送迎ストレスからは解放されましたが超多忙で最初にストレス退職した高齢者施設が思い出されました。

最初に高齢者施設に関わったのはのアルバイトをで3,4回勤務して辞めました。その後に行き先が無く職員として勤務するも心身ボロボロになって去りました。

三度目の正直でデイサービスならの思いがありましたが結果的に続けるのが難しかったです。臨機応変に多数の方の対応が必要な高齢者施設は性格的に合わない事を実感しました。

本当の気持ち

そんな中でかっこちゃんこと山元加津子さんの書籍を読んでから1ページ数目から「そうそう」とうなづいて彼ら障害者に関わりたかった理由に気づきました。

介護と言っても会社方針、上司や利用者の忖度で動かなければいけないことも多々あります。その中で本音で付き合えて表面ではなく内面を受入れてくれる重度障害の方と多く出会いました。

行動援護の思い出

本の中のゆうきくんの話しを読んで思いだしたことがあります。それは自閉症を持った方をデイサービスから自宅に送り届ける仕事でした。

お母さんから大変感謝されて不思議な感じを受けた事がありました。聞くと「いつも送り迎えで弟の世話が出来なかったけど支援を受けることで時間に余裕が持て弟に目をかける事が出来た」事がありがたいと言われました。

当事者は歩く事が好きでしたがお母さんもそれなりの歳なのでほぼ地下鉄利用で徒歩時間が少なかったのですが本人の意向に添って試しに駅間を30分程度歩いたらご機嫌で夜はぐっすり寝たそうです。

責任者やお母さんと相談して地下鉄を利用せずに60分歩く事を了解されて帰宅すると上機嫌でしたので私が関わった時は長時間と徒歩でストレス解消になったようでした。

気掛かりだった他の支援員とは地下鉄を利用されて彼の中でヘルパーによって切替が出来ていたようでした。

本書からの引用・自分へ向けて

責任がある人、悪い人がいるとしたら、それは知っていて伝えない人だと思います。 そして、それは私だと思いました。私はたくさんの子どもたちと出会って、みんなに思いがあること、そして意思伝達の方法や、回復する方法も知っていました。 でも、そのことを多くの方にこれまで伝えてきませんでした。

彼らからのメッセージを感じて

2019年に5年間付き合った彼らが言いたかったのは、「今の環境があなたと私たちにピッタリ合っている事を一度外に出てから考えてみて」だったかも知れません。

惰性で長い期間介護してもお互い違和感が生まれるだけなのでリフレッシュ休暇みたいに一度現場から離れさせたのかも知れません😊

多くの重度の方と出会う中で彼らの優しさを伝えたい気持ちでいっぱいです。

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