FACTFULNESS(ファクトフルネス)

まだ途中だけど、すごく読みやすくて面白いので途中の感想を。

この本は、「世界の教養をデータからフラットに理解するための本」かな。

世界の教養って? 戦争、貧困、災害、環境問題、事故… など日々のニュースを埋め尽くしているそれらのこと。

この本を説明するのに、私が思うぴったりだと感じる一文を引用する。

本の冒頭に、13問の問題が出てくる。その中の一つに、

「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?」

A 約2倍になった

B あまり変わっていない

C 半分になった

正解の引用は、、、もう少し後で。

これらの問題に対して、数字やグラフで描いた事実=(fact)が書いてある。

私たちは普段、世界の様々な問題をどうやって手に入れているだろうか?

それは、テレビのニュース、SNS、新聞、誰かの話、ワイドショーなど、誰かのフィルターを通して言葉にされた上で耳にしていないだろうか

………

ここで、先ほどの問題の答え。正解は、「C 約半分になった。」

正解できなかった人もいると思う。でも安心してほしい。なぜなら、各国の専門家に同じ質問をしたところ、正解率はなんと!10%以下だったという。

(私はちなみに当たりました。 ←謎マウント笑)

なぜ、それほどに間違えてしまうのか。それは、悲劇的なものに強い感情をで反応する人々に対して、ドラマチックに報道されているから。

日々のCMや報道を見ていて、まるで貧困の人々が増えているような、世界の問題が改善していないような印象を受けていないだろうか。

これを見て、すごくドキッとした。

じゃあ、改善しているなら良いよね。っていう話ではなく、

未だに改善していないところはどこなの?どうして?

とフォーカスすることができる。

それに、もし改善していないのだとしたら、一生懸命貧困な国に寄付をして、学校や井戸を作ってきた人たちの活動は意味なかったの?ということになる。

数字を見ていると、それを肯定しているような姿に光が見えた。

数字とか、データとか、グラフとか言っていると、冷静冷徹な印象も正直あるが、

感情にだけ左右されず、具体的に歩み寄ろうとしている著者に、むしろ無償の愛を感じた。

後から知ったことだけど、著者の方はこの本が出版される前に病気でお亡くなりになったらしい。

言葉通り、全身全霊をかけて、作られたこの本の続きがまだまだ楽しみ。

つづく


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