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Episode 14 文字は遠回りするのです。

YouTubeを知らない人はいないと思います。
少なくともこのブログを見ている人で知らない人はいないと思います。

YouTubeに限らず、多くの動画共有サイトには閲覧履歴からおすすめ動画を表示してくる機能があります。
次から次へと、よくもまぁこんなに都合よく興味を引く関連動画を薦めてくるものだと感心するわばかりですが、この構造を考えた人って、きっと自分の頭の中を再現しようとしたんだと私は思うんですよね。

視覚優位って表現がこのブログの中に何度も出てきています。
これは「認知特性」という視覚や聴覚など、感覚器から入力された情報を記憶したり、脳の中で 理解して表現する能力での「個人の好み」の話です。
例えばものを覚える時に、見て覚えるのか、聞いて覚えるのか、書いて覚えるのか、と言った話…人によって覚えやすい方法が違うってことです。
私の場合は見て覚えるのが得意、だから視覚優位ってワケです。

何かを考える時って、自分の記憶をたどるじゃないですか。
自分が理解している範囲から必要な情報を取りだして答えを出そうとする…とでも言ったらいいんでしょうか。
私の場合、この考える作業がYouTubeの画面操作とよく似ているのです。
ひとつひとつの記憶が動画と関連しています。
その頭の中の動画を再生していると、関連動画が次々とヒットしていく感じです。

インプットに関しては、目から入った情報はダイレクトに録画され、耳から入った情報は映像に変換されて記録されるイメージです。

映画とかドラマは音声情報が動画を補完してくれるわけで、私としてはものすごく相性の良いメディアです。
落語なんかは映像に変換するので、頭の中で勝手に映画を作ります、NHKで放送している「超入門!落語 THE MOVIE」を頭の中でやっているって話です。

それで、本ですが…。
昨日の話で何となく察したかと思いますが、文字を一度「音声情報」に変換して、さらに「映像」に変換する作業が必要なわけです。

仮に、同じ情報を「見る」「聞く」「読む」で与えられたら、結果的に同じ答えに到達するとしても、その処理するスピードに大差が出ます。
手っ取り早く情報が欲しければ「見る」、新聞よりもラジオのニュースよりもテレビのニュースです。

私にとって文字は「山手線の逆回りで目的地に向かうみたいな話」なのです。
「そんなに苦手な文字を使ってブログを書いているのは何故か?」っていう意地悪な質問は後日ゆっくりと別の機会で…。 

旧ブログ アーカイブ 2018/9/28

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