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Episode 36 会社の同僚が苦手です。

私と初めて会った方は、私がASDで精神障害者保健福祉手帳(3級)を持っていると気が付かないでしょう。
それくらい、普段の私は普通の人間に見えます。
でも、会う回数が増えてくると、何かしらの違和感を感じてくる方がいるらしく…。

実は私、初対面の人とかをあまり苦にしません。
仕事上で取引先の方とか、出入りの業者さんとか、全然平気です。
むしろ、一番厄介なのは職場の同僚程度の付き合いの方々かもしれません。

映画やドラマの中では、それぞれの俳優やキャラたちが自ら考えて行動して、怒ったり笑ったりしながら話が進んでいきます。
私はそれを上空から眺めているって言う話は、説明した通りです。

正直なところ、実生活でも、その世界観は変わらないともお話ししました。
他人事の私が、相対するあなたとリアクションに基づいて会話するって話です。

仕事上の出入り業者さんと、立ち入った話をする機会は先ずないですよね。
天気が良いだの悪いだの、野球はどこのファンだとか、誰もが表面的な社交辞令と簡単な雑談程度で終わるはずです。
私は経験的に、この部分をリアクションで「処理」出来るわけです。

例えば、業者さんが職場に入ってきて、挨拶してきたとします。
それに対して「おはようございます。今日もいい天気ですね。」と一言つけることは出来るわけですよ。

ところが職場の同僚相手に、いつもいつまでも天気と野球の話だけ…と言うわけにはいきません。
「ちから技」のリアクション会話も、相手との距離が近くなってくれば来るほど無理が出てくるのです。

何と言いましょうか、会話自体は成立するんだけど、言葉に魂が入ってないとでも表現しましょうか…。
そりゃそうですよね、目の前にいるはずの私は、空の上からあなたと私を見ている感覚なんですから。
その上空の私は、マンガの吹き出しを見るように言葉が投げ合われるのを見ている、とでも表現しましょうか。

次第に相手は私との会話に「違和感」のようなものを感じるようになってくるようです。
基本的に相手の言葉に反応するリアクションでしかありませんから、言葉の裏側なんてありません。
違和感の原因はこの部分か…と思います。
私が思う「言葉の裏が読めない」の原因のひとつは、これっぽい。

映画やドラマの場合だと、上空から俯瞰していれば、相手の心理描写をキチンと描いてくれます。
でも、現実世界で同じようにしたって、相手の心理描写は描かれません。
その描かれない部分を、私に蓄積された過去の会話データから無理やり描き切ろうとする…。
ここのデータに、人による考え方の差なんてものが反映しているわけもなく…。

社交辞令だけでは済まされない距離の人が苦手です。
ここまで自己分析が出来ていても、実際のところでは躓きます。

だから今日も会話を避け気味です。
言いたいことは、話したいことは、人並みにあるんですけどね。

旧ブログ アーカイブ 2018/10/20

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