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Episode 139 BBQではダメなのです。

すっかりウチの定番娯楽となったキャンプですが、みんなが楽しくキャンプに参加するために重要な役割を果たしたアイテムがあります。
ダッチオーブンです。
これナシにして、我が家のキャンプは語れないのです。

ダッチオーブンとは、煮る・焼く・蒸す…何でもござれの鋳物製の鍋で、かなり重たいのですが、基本的にこれひとつで大体のキャンプ飯を作ることが出来ます。

例えば煮物。
人参・玉ねぎ・ジャガイモ・ニンニクと好きな季節の野菜とスペアリブをぶち込んで、醤油とコーラで煮る「スペアリブのコーラ煮」とか、そのスペアリブを骨付き鶏ももに変えて醤油とジンジャエールで煮る「鶏もものジンジャエール煮」とか。
山形名物、芋煮会とかも。
もちろん、定番のカレーつくりも。

ピザ胴に好きにトッピングしてもらって、ダッチオーブンでピザを焼くとか。
パン生地こねてもらってパンを焼いて食べるとか。

あれもこれも、この鍋ひとつで自由自在です。

一方で、一般的なキャンプ飯と言えば「BBQ」ってあたりでしょうか。
実はBBQは意外と上級者向けの料理でして、初心者には難しいのです。
火加減の問題や、グリルのサイズの問題など、クリアしないとならない問題が多いのです。
同時に焼ける肉の量も決まっている、焼いてる人だけが忙しい、待っている人は手持無沙汰。
余った肉の処理はどうする?…などなど。

基本的に煮物キャンプは切る工程をみんなにやってもらって、あとは鍋にぶち込んで待つだけです。
完成すればみんなで一斉に食べられます。
汁物なら余っても翌朝に取っておけますしね。

ピザに関しては、トッピングするだけの焼き工程済の冷凍食品のピザ胴を使うとかすればいい。
自分の好みでトッピングして、オーブンで表面のチーズに焼き色が付けばOK!
パン生地は形成して焼くだけのものを用意しておくのです。
あとは、好きに形を作ってもらってオーブンで焼けばいいのです。

つまりですよ、私はダッチオーブンの前で火の番をしてるだけなんです。
ピザのトッピングなんて、玉ねぎスライスを用意するくらいです。
ビン詰めのピザソースにクラフトチーズ、サラミやマッシュルームはパックから開けるだけ、それだけで子どもらは大喜びでトッピングするんですよね。
パンつくりも同じです。
家で用意しておいたパン生地を、クーラーボックスで現地に持ち込めばいいんです。
多少発酵が進み過ぎていても気にしない、子どもらは「粘土細工」が楽しいだけですから。
味付けは瓶詰めのジャムで十分だし、レトルトのカレーとかでも。

キャンプが楽しいのは非日常の開放感と仲間との一体感…ってあたりでしょうかね。
カンタンで定番と思われがちなBBQは、意外とこのバランスが難しいのです。
ASD脳の感じ方から言えば「あれしてこれして…」って、かなり忙しくて、予定調和の特性から周りを見失いがちになることが多いのです。
かと言って、お肉を待ってる方に回れば孤立するのは目に見えている…。

火の前でドッカリと腰を下ろし、酒を呑みながら周りを見渡す余裕のある鍋料理やオーブン料理は、手抜きのコツを覚えればASDとの相性はとても良い。
火の番は非常に重要な安全確保のポイントですから、核心を握って座ってられるわけですよ。

キャンプの中心にダッチオーブン。
何と言ってもこれが、みんなが楽しい私流キャンプのキーポイントだったのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/1/31

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