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Episode 400 ヒヤリ・ハットを考えます。

このブログを読んでくださっている方がどんな理由でここにたどり着いたのかは分かりませんが、少なくとも発達障害やASDということについて気にしているから、この記事を読んでいるのだろうと思います。
読者のあなたが当事者なのか、その関係者なのか、それとは関係のない第三者なのかは知りませんが、発達障害と言われる「症候群」をどの切り口から見ているのかというのは、ASD当事者の私としてはとても気になるところです。

私はTwitterを使って発達障害に関する話題を確認することが多いのですが、Twitterでのツイートは140文字という字数制限の問題もあって、ひとつの「症例」に対して言及されることが多くて、それは表立った氷山の一角について意見交換がなされているような気がしてならないのです。
もちろんTwitterにも「連ツイ」という機能があって、140文字以上のツイートをまとめて投稿することは可能なのですが、あくまでも最初の140文字のブロックがTLに表示され、それのツリーを見る形でその先が表示されるわけです。
それ故に、最初の140文字までに目を引くツイートを放り込んでおかないと先を読んでもらえないワケでして、私のように「落語の枕」のような前口上をダラダラと書くようなタイプにはあまり向いていないのかも知れないなぁ…なんて思うのです。

私の仕事は冷凍倉庫での荷役作業を行うフォークリフトのオペレーターでして、労働安全衛生法とその施行令で規定する有資格者のみが就ける「就業制限」がある「危険又は有害な業務」であって、労働災害が起こりやすいとされる仕事です。
この手の職場では作業改善の手段として「ハインリッヒの法則」という、ひとつの重大事故の影に29の軽微な事故があり、さらに300の「ヒヤリ・ハット(不安全行動)」があるとされる有名な経験則があります。
数多く発生するヒヤリ・ハットの中でも発生件数の多い事例を徹底して作業改善の対象にすれば、軽微な事故も重大な事故も起こる件数が減るはずだ…というのが安全に関する作業改善の正攻法。

何か…Twitterの発達障害からみのツイートを見ていると、重大事故の「1」とか、軽微な事故の「29」ばかりが話題になっている気がするのです。
でもね、実際の生活の中ではヒヤリ・ハットの「300」が圧倒的に多いワケ。
そこに目を向けずして重大事故を指摘しても、きっと当事者は「チンプンカンプン」だよな…って思うのです。
だって…私がその立場に置かれたら、きっとそう思うだろうから。

改めて「私の場合」のヒヤリ・ハットを探る旅を始めようと思います。
なぜそのように考えてしまうのか、そう感じてしまうのか、その原因は何か?
ブログ新シリーズのスタートです。

旧ブログ アーカイブ 2020/1/22

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