Episode 12 自分で選んではいないのです。
テニスで大坂なおみ選手が全米オープンで優勝して以来、新聞の片隅に日本人を問う記事が載ることが増えました。
日本での生活自体が少なくて日本語も上手ではなく、しかもハーフ、日本人離れした体格と容姿、それを日本人と呼ぶのか…といった点を中心に賛否が巻き起こっています。
私はこの議論が起こること自体に悲しみを感じます。
不毛に思えてなりません。
大坂なおみ選手がハーフであることは事実です。
でも、自分で選んでハーフになったワケではありません。
自らの意思で選べないことで賛否が巻き起こるって、かなりしんどいと私は思うんです。
杉田水脈衆議院議員の雑誌寄稿が世の中を騒がせています。
騒ぎの方向性は各メディアが報道する通りです。
LGBTの話についても同じだと思います。
高校や大学などの進学先をを選ぶようにLGBTを選んだのかと言えば、確実にNOでしょう。
発達障害や身体障害についても同じことだと思います。
自らの意思で障害者になろうとした人がいると思いますか?
大阪なおみ選手は、持って生まれた才能の上に努力を積み重ねて全米優勝という栄冠を手に入れたのです、賞賛すべきはその一点であって、日本人だからとかなんだとかは賞賛の理由にならないと私は思っています。
もちろん、結果として日本人として登録されたプロテニス選手で初の全米優勝ではあります。
日本人の記憶にも記録にも残るでしょう。
ハーフであることなどを問題視した議論は、「由緒正しい」日本人であることを最優先のポイントに上げているのでしょうか?
純血でないことが日本人として問題なんですか?
ブログタイトルの Dark Grey Rainbow には、この社会のバリアを壊したいという気持ちが込められています。
小さくても自分の言葉で、そのことを発信していきたい。
大坂選手を「個人として」応援します。
がんばれ、大坂選手!
旧ブログ アーカイブ 2018/9/26
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