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Episode 39 タコメータが欲しいのです。

クルマの静寂性って、技術の賜物なんでしょうね。
最近のクルマは高級車じゃなくても走行音が静かです。
私のクルマはガソリンエンジンのみのクルマですが、自動車専用バイパス(70km/h規制)を走行中のタコメータは1,000rpm/mくらいで、エンジンがうなっているなんてことは殆どありません。
たまに坂道に差し掛かると、流石に回転数は上がりますが、高回転…と言うほどにはなりません。
「エンジン全開!」なんて、今のクルマではなかなか無いシチュエーションになってしまいました。

ガソリンエンジンのクルマの場合、エンジンの回転数に合わせてエンジン音が変化します。
子どものころ足で蹴って進むおもちゃのクルマに跨って「ブーン!ブーン!ブーン!」と言いながら走っていたような気がします。
心の中ではロー・セカンド・サード…って、シフトアップしていたんでしょうね。

いずれにしてもガソリンエンジンを搭載しているクルマの場合、大なり小なりエンジンが回転している音が外に漏れています。
どのくらいエンジンが頑張っているか、タコメータを見なくても車内にいればエンジン音からだいたいの想像はできます。

でも、人間の頭の回転はそうはいかないのです。
だって、回転数は見えないし、回転音も聞こえないじゃないですか。

私の場合、シフトチェンジして思考の方法を切り替えることを無意識に覚えたようです。
簡単に言ってしまえば、ローギア側は一人称で、ハイギア側は三人称なわけです。
ただし、それは私の内側だけの話であって、周りは(たぶん)そうではないのです。
私の中では「クラッチ踏んでシフトチェンジ」ってタイミングがあるはずなんですけど、周囲にはそれが見えません。
「軽めな三人称の私」と「内向的な一人称の私」は同一人物ですが…。

気分のブレが大きいって、指摘されたことがあります。
「気分屋で何を考えているのかわからない。」
たぶん、定型者はエンジンの回転数が上がっても、一人称は一人称なんでしょう。
シフトチェンジで人称が変わるなんて、思ってもいないんだと思います。

だから、なかなかこのことを説明するのは難しいのです。
このブログでも、やっとやっと、何とかここまで書いた…って感じです。
それを「実はね…」って、一人づつ上手に説明して理解してもらえる自信がありません。

なんか、自分のカラダにタコメータ(頭脳回転計)をつけたい感じです。
付けたらなんかわかってくれそう…ダメかな。
本当はきっと気分屋なんかじゃないんですけどねぇ。

旧ブログ アーカイブ 2018/10/23

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