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Episode 465 人の評価が気になります。

私が住む本州日本海側の政令指定都市は、政令指定都市といっても決して大きな経済圏を持つような地域ではありません。
例えば東京23区を中心に、横浜・川崎・千葉・さいたま…のように首都圏という経済文化を支える大きな都市が隣接している、大阪市を中心に、京都・神戸・堺…と、同じく近畿圏を形成する大都市があるワケではないのです。
最近の人気TV番組に例えれば、「ぽつんと政令市」…ということです。

高校を卒業するまでは関東南部の海ナシ県の住民だった私、鉄道各線が10両編成以下で走るなんて想像もしてませんでしたし、時刻表を気にすることすらありませんでしたが、今住んでいる地域では、そうはいきません。
4~6両編成があたり前の地域、しかも朝晩の通勤通学の時間帯以外は2両編成だったり、ちょっと郊外に出れば単車両のワンマン気動車が走っていたりするわけです。

ASDを解説するときに必ずと言っていいほど出てくる表現に「積極奇異型」「受動型」「孤立型」という基本的とされる分類があります。
以前、Twitterでツイートしたことがあるのですが、どうもここの部分にASDを外から見ている定型の方と、ASD当事者との認識のズレがあるようです。

私がお話しを聞いたりTwitterでのツイートを読むなりして受ける感覚は、定型の方とASDだと気が付いたばかりの方は、皆さんの身近にいるASDさんを「積極奇異型」「受動型」「孤立型」のどれかに当てはめようとしているように感じます。
それはまるで、ASDという3両編成の電車を外から見ているような感じ…あなたの知っているASDさんはどの車両に乗っているのか…を、探している感じでしょうか。
でも、きっとそうじゃない…というのも。

少し前にASDの「恋バナ」を話題にしたことがあります。
その中で、私は「告られ恋」は成就しない…と指摘します。
これは、決して全ての告られ恋が成就できないと言っているワケではなく、おつき合いしている間に「受動型」が顔を出すと成就が難しくなるのではないか…というハナシなのです。

私のnote記事にもたびたび登場してもらっているLuさんのこの記事に、

定型発達者にとって不可解な受動型ASDの行動の一つに、「親しくなった途端無口になり他人に興味を持たなくなる」というのがあります。
相手がそばにいてもずーっとゲームをしてたりスマホを見ていたりして相手に話しかけようとしないので、相手は自分が無視されたように感じてしまいます。

という一節があります。
折角おつき合いにこぎつけた「あなたと私」…なのに、黙っているって、どうして?
…ということでしょうね。
ここで注目すべきは「親しくなった途端」という言葉です。
裏を返せば、親しくなるまでは無口ではなかった…ということですよ。
ここ、受動傾向に強弱があるということを示す重要な部分なのです。

私のツイートに戻れば、積極アピールであなたの心を射止めた私が安心して無口になる…あなたからすれば態度急変に見える案件ってこと。

その一方で、受動傾向のASDは、極めて良識的です。

基本的に、私の言動に自信がない。
だからいつも周囲の評価を気にしている部分があると感じています。

ここが「押し黙る」のもう一つの理由です。

私は、ASDの性格って「ワンマン運行する単車両の気動車」みたいなものと感じています。
窓に映る私の姿は、時として「積極奇異型」であり「受動型」であり、そして「孤立型」である…と。

ここが極めて重要なポイントであると私は思っています。
積極奇異型という外モードである「トロイの木馬」の中から現れた受動型の私は、対外的な評価をかなり気にする、内面を見せることが少ない無口な人でした。

この「外からどのように見られているか」…というポイントは、そのあとの「あなたと私」に大きな影響を及ぼすことになる…。
過去の私の振り返って、そんなことを感じるのです。

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