地下足袋にするか長靴にするか@土中環境と生物多様性を考慮した杜造りのための道具講座
枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会で杜造りに使っている道具を本格的に自前で揃えたい。
そんなリピーターの声から杜作りのための道具について、杜造りのプロフェショナルである代表のしげちゃんこと三木繁治さんにお話を聞き、まとめました。
聞き手は杜作り初心者のまぁちゃんです。高尾山域でハイキングをしたりハンモックを張ったり沢歩きをしたりして遊んでいます。詳細は、twitter・instagram・blogを。
第1回目は、足下編として靴の選び方をお聞きしました。
はじめての方は、スニーカーや登山靴で参加をされる方が多いです。もちろんこれでも良いのですが、何回か参加しているうちに足元をプロと同じようにしたいという話を聞きます。なぜなら、そのほうが機能的だから。
どんな靴を選べば良いのかお聞きしました。
地下足袋
杜作りの人たちは、地下足袋を履いています。特にスパイク付きの地下足袋は、地面に小さな穴を開けて山の造作にも良い影響を与えると言われています。また足裏感覚から土の状態がどのようになっているのか感じ取ることができます。
ただ、濡れると不快です。まず乾かないので作業終了まで不快さを感じます。
どのメーカーが良いかと聞かれたら次のものを薦めています。
男性の方向け
荘快堂 山彦 鉄芯入安全スパイクシューズhttps://www.monotaro.com/g/04017443/
女性の方向け
荘快堂 朝霧 スパイクシューズ 黒色
https://www.monotaro.com/g/04017448/
女の子には、朝霧を薦めてます。なぜなら軽いからです。安全のためには鉄心入りの山彦がオススメ。でも重いというデメリットが。重いと森での作業で疲れます。
ホタルの会ではチェーンソーなどの機械を使わないので鉄芯が入っていない朝霧でも問題はないです。
男性向け、女性向けと言いましたが、どちらを履いても大丈夫です。
他の方の地下足袋も見せてもらいました。様々なブランドの地下足袋があります。
林業のプロは、地下足袋を愛用している人ばかりですね。
長靴
一般の人たちには、長靴も使い勝手が良いです。沢に水があるときには大活躍します。地下足袋は濡れると寒かったり不快だったりしますが、長靴は快適です。
ただ通気性がないので蒸れるのが辛いところ。季節によっては、足が汗だくになります。
日本野鳥の会長靴
機能面とデザインで「日本野鳥の会長靴」がオススメです。なぜなら野鳥観察のために作られているのでアウトドアで使うことが前提に開発されたからです。なので、山で使っても沢で使っても滑りづらいので作業しやすく、落ち枝が刺さっても破れづらいと評判です。実際にアウトドアで晴れの日も雨の日も雪の日でも試しに履いて作業してみました。どの場面でも快適でした。
農業関係者にも人気があり、また街中で履いてもお洒落なデザインになっています。
まとめ
現時点での結論は、長靴がベターだと考えています。なぜなら、地下足袋は歩行性能が高く、足掛かりなどの造作がいい加減でも山の斜面を歩けてしまいます。反対に、長靴を履いていると丁寧に歩き、丁寧に山の造作をする必要があります。さらに沢での作業も多い。なので機能性と快適性を考えて、長靴の方が良いのではないかという結論に達しました。
ちなみに会長は、その日の造作に合わせて履き替えています(笑)
どちらの道具もメリットとデメリットがあります。自分で考えて選ぶと良いかと思います。ただ、実際に現場で使わないとわからないことが多いので、体験しながら自分に最適な道具を取捨選択することが大切です。
道具は大切です。特に足元は作業効率や疲労と直結しています。気に入った道具で造作をすると気持ちが良いですね。
道具について知りたい方は「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」のイベントにご参加下さい。できる限り教えますよ。
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