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ピアノのだいぶ気持ち悪い練習の仕方を公開するよ

お月様きれいでしたね!!

毎月満月と新月は必ずチェックするのですが、渋谷の歩道橋で空を見上げて写真をとる人で溢れる夜。その歩道橋の様子の写真をおさめさせていただきました。

「みんな上みてごらん!」

「何々ーー(上を見る)

「ふふふ、人って上を見上げるとき口開けるんだよね、みんな鯉みたいww」

という謎のプレイをしてきた小学校の先生をの言葉を思い出していました。

さて、本題です。


17歳のときに弾いた曲を弾きなおす

ご縁があり、年齢もバックグラウンドもバラバラな人が「ピアノを弾く」という共通項だけで集まるピアノの会にお誘いいただきました。

レパートリーが少ないものでして、17歳のときに出会ったブラームスと再度向き合うことにしてみました。

極論、楽器演奏なんてあっという間に機械や電子でできる時代が来ているしそっちがマジョリティーになるんだと思います。

でもピアノの1音を出すだけで脳みそいろんなところ活性化させて達成感を得る。私はどんなに生産性がなくてもやっぱり「あの」ピアノがすきなんだな、と思うのです。だから弾くことをやめられないのです。

さて、ぶっちゃけ私、例えば美術見て「よくわからん・・・」と思う太刀で、その理由って「楽しみ方のルール」を知らないからなんですね。背景とか楽しみ方を教えてもらえばなんでも楽しめる。見た目とか表面的なものをいくら「いいでしょ!」と言われたも私には響かないのである・・・

なので、誰から頼まれたわけでもないけれども、ピアノ弾くときこんなことを考えているんだよ!をつらつら書いてみます。ちょっとでも「へえ」というものがあればいいね。

その1.とりあえず聞き流しながらウィキペディアさんで解説がないか調べる
どんな曲なのか、どんな時代に、なぜ書かれた曲なのか、とりあえずネットサーフィンしてみる。間違った情報も薄っぺらい情報もとりあえずインプット。


の2.類似案件を調べつつ、ききてに提供する価値を決める

今回弾く曲は恋愛ソングだと判明。若いころの思い出を曲にした、らしい。(既婚女性に恋するんだけれども、夫は自分が尊敬する師匠。奪うこともせず、彼女が未亡人となったあとも再婚させることはしなかった、決してかなわなかった、だけれども甘い恋物語)

というわけでひたすら恋愛小説を読む。この際BLも読む。いや、私むしろBLすきなので節操なく読む。友達の恋愛話も聞く。この過程が結構楽しかったりする。

で、この曲を弾く理由を定める。今回の場合は「聞く人にとって忘れられない思い出、忘れられない人はいますか?」と問いかける演奏をすることにする。


その3.ここまできてやっと楽譜と向き合う
1音1音に自分なりのストーリーとセリフをつけていきます。お察しの通りこの辺からだいぶ浮世離れし始めます。


人には見せられないくらいのどろどろの想像を小説にしてみます。この音はこのセリフ、この効果音、とかだいぶ頭いっちゃっていますが妄想力をかきたて続ける。

で、妄想小説と音符をひたすら頭に叩き込む。この表現、セリフを伝えるためにはこの音は鍵盤こういうタッチで弾こう!と。


ビジネス的にいうと、プレゼンするときにここはこういう心情になってほしいから声のトーンは明るめにしよう、間をあけよう、とかそういう感じ。

その4.録音して聞く、修正する、をひたすら考える(PDCA)
時にひきこもりと化す。自分の理想の音が出た時の喜びといったら・・・もう!

と、いうわけでこんな私の妄想力を音にしてくれるのがピアノなので、いつかこの脳内の妄想を映像化してくれるサービスとかないかなー、と思っているのであります。


ま、こんなことを考えながら5分間の音楽ひくわけだからそりゃ脳内活性化されて、かつひきこもるからコミュ力なくなるよな・・・と思うのでした(笑)

人のどろどろした感情がすきなのはだいぶ精神ヤバイなと思うけれども、だから私はショパンのような女々しい感じじゃなくてブラームスのような短調で厳かな曲がすきなのだ。


芸術というものは、自分よがりで「自分うまいでしょ!」と閉じた表現をしてはいけないのだと思います。

必ず時代の背景があって、聞く人がいて、その人たちに訴えたいものがある開かれたものであるべきだと思っています。

その意味では、きかせたいターゲットがいて、その人をどうかえたいのかという目的があって、そのためにどんな曲を、どんな思いで伝えるか・・・
仕事とか恋愛とかと全く同じことをしていると思うわけですよ。

まあ私は仕事も恋愛もおせじにも得意とは思っていないのですが、ピアノを通じての表現は楽しいしすきなんだな、って思う・・・趣味だからこそできることなのかもしれませんが。。これでお金を稼ごうと思わないからできるのかな??


ちょっとでも「そんなことしているんだー」と思ってもらえれば幸いです。


ちなみに、昔からこの過程は自然に繰り返してきたけれども、先生によく言われた注意事項は表現方法よりむしろタッチ(技術要素)について。当時は「わかんないよーーー!」って思っていましたが約10年たってみると「なるほど、そういうことか」と思うことが多々あり、大人になった証拠なのかな、ぐふふふ、と思うのでした。


若いころ年齢とかわいさでなんとかなっていた(???)けれども徐々に大人の魅力をつけていくように、私も当時とは違う魅力を音にのせられたらいいな、と思うのです。

おしまい。

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